C1Xは、シリーズAラウンドで510万ドル調達したことを発表した。
ファウンダー・CEOのMukundu Kumaranは、7年間に渡りYahooでエンジニアリング・ディレクターを務めた。彼はその間、広告テクノロジー業界の複雑さを知り、今C1Xでの彼のビジョンは「基本的広告取引のしくみをいかに簡単にするか」だと言った。
広告主に対して、同社(社名のCX1は “class one exchange”に由来する)は約2500ウェブサイトの広告枠をセルフサービスで利用できるしくみを提供する。C1Xは、広告主がこれらのサイトを横断して対象者をターゲットするのを助け、また広告主の目標や仕様に基づいてメディアプランを生成することもできる。こうした目標を達成するために、同社は直接購入と入札方式による自動化システムを組み合わせたハイブリッドモデルを使用している。
「広告枠をサイト運営者から直接購入し、その上に対象者を重ね合わせる、それが殆どの広告主が求めている鍵となる部分だ」とKumaranは言った。
彼は、このアプローチによってプロセスが広告主、サイト運営者両方にとって単純になることを付け加えた。さらに彼は、「完全な透明性」も強調した。
「われわれがサイト運営者から『料金表を見せろ』と言われたら、広告代理店と全く同じものを見せる」と彼は言った。「中間業者はいない、SSP(*)はない」(* 訳注:Supply-Side Platform、オンライン広告で媒体社の収益を最大化するためのツール)
調達ラウンドをリードしたのは、東京大学エッジキャピタルで、他にInnovative Venture Fund(NECと三井住友銀行の共同ファンド)、Mobile Internet Capital、日本のメディア企業、マイナビ、広告代理店、エンジェル投資家らが参加した。シリコンバレー企業1社にたいそうな日本投資家の数だと思うかもしれないが、C1Xは日本とインドにもオフィスを持っており(もちろんニューヨーク市にも)、こうした国々や東南アジア全体で成長を続けていく計画だ。
【日本語版追記:C1Xの共同ファウンダーで、元Dennooの長山大介氏は、本ラウンドをもって同社COOに就任している】