これまでにAmazon(アマゾン)が受け取ったさまざまなフィードバックを考えると、Haloが今日まで広く入手できなかったことがにわかには信じられない。2020年8月末に発表された同製品は、招待されたユーザー向けに「早期提供」された。しかし、それが変わる。米国時間12月14日、Haloは米国の誰もが入手できるようになる。
バンドの価格は100ドル(約1万400円)で、6カ月間のメンバーシップがついてくる。おそらくこの企業にとってフィットネス製品を出すことは不可避だったのだろうが、アマゾンは、フォームファクターに関しては、立ち遅れている。フィットネストラッキングのハイエンドではスマートウォッチが支配的存在となっている。バンドはその対極にある市場で存在感を保っているが、自由になるコストはほんの何分の一かだ。
Haloを際立たせているのは、ボイスインターフェイスと記録・処理できるデータの量だ。正直なところ、どちらも驚きではない。アマゾンだから。前者は、使用者の声のトーンを処理する機能を含んでおり、フィードバックはさまざまだ。アマゾンはその点についてこう説明している。
声のトーン分析は、利用者が家族や友だち、同僚からお気に入りのフードトラックの主人やその中間まで、誰とでも心のこもった会話をするのに役立ちます。
体脂肪測定にはさらに大きな疑問符がつけられている。早期のレビューはこのテクノロジーを「侵略的」と評した。立法府からも監視の目が向けられた。Amy Klobuchar(エイミー・クロブシャー)上院議員は米国保健福祉省にレターを送っている。
「この新しいウェフラブルフィットネスデバイスは、人々が自身の健康を容易にモニターできるようにする一方で、企業が個人のプライベートデータを十分な監視もないまま、かつてないほど利用できる機会を与えています」とクロブシャー氏は述べている。「健康に関わる消費者デバイスのプライバシーとセキュリティを守るために、まだするべきことがあります」。
アマゾンはプライバシーの懸念について積極的に反論し、特にボディスキャンは測定したデバイスの中だけに存在することを強調した。「プライバシーは私たちがAmazon Haloを設計、開発する上で基礎をなすものです」と広報担当者がThe Washington Postに話している。「ボディと声のトーンはどちらもオプション機能であり、本製品の利用に必須ではありません」。
アマゾンは消費者のプライバシー保護と飽和状態の市場で自社製品を差別化する、という二重の困難に直面している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)