Entrepreneurs Roundtable Acceleratorに支援され、製品研究チームがユーザーフィードバックを得るためのCRMを構築しているUser Interviews(ユーザーインタビューズ)が、1000万ドル(約10億9000万円)のシリーズAラウンドをクローズした。今回の資金調達はTeamworthy Venturesが主導し、Las Olas、Accomplice、FJ Labs、ERA、Trestle Partners、そしてValueStreamが参加した。
Basel Fakhoury(バーゼル・ファクホーリー)氏が共同で設立したこの会社は、ある意味では失敗から生まれた。元々User Interviewsのチームは、ホテル向けのアメニティ物流プラットフォーム「Mobile Suites」というプロジェクトからスタートしている。これは不発に終わり、Basel Fakhoury(バーゼル・ファクホーリー)氏、Dennis Meng(デニス・メン)氏、そしてBob Saris(ボブ・サリス)氏からなる3人のチームは、次の製品を決める前にもっとユーザーリサーチを行うことにした。
そのリサーチを集めようとしたとき、彼らは大きな問題にぶつかった。企業がユーザー調査を行うには、数週間どころか数カ月かかることが多いのだ。そこで同社は、調査対象者を迅速かつ効率的に調達するためのプラットフォームを構築することにした。このプラットフォームでは、アルゴリズムを使用して適格で熱心な参加者とクライアントを組み合わせる。
この製品は「Recruit」となり、アラカルトモデルで運営されることになった。Recruitを補完するために、チームはリサーチチームがパネルを管理するためのCRMおよびリクルートツールである「Research Hub」も立ち上げた。誤解のないようにいうと、User InterviewsはアンケートやABテストを自ら実施するのではなく、参加者の管理や調査のためのロジスティックスをサポートしている。
最近User Interviewsはサブスクリプション層を追加し、企業がソフトウェアへのアクセスを使用量ベースではなく、年次ベースで購入できるようにした。ファクホーリー氏によると、この2つのモデルにより、企業は完全にコミットする前にプラットフォームを試すことができるとのこと。
User Interviewsによると同社は年間140%の成長を遂げており、パンデミックの際にはそれが加速したという。顧客リストにはAmazon(アマゾン)、Microsoft(マイクロソフト)、Colgate(コルゲート)、Spotify(スポティファイ)などが名を連ねている。
User Interviewsは今回の資金調達により、製品部門の人員を増やすとともに、ユーザーテストソフトウェアや顧客データ管理システムとの統合を進めていく予定だ。
現在のチームは約50名で、完全なリモートワークを行っており、従業員の約半数が女性だという。
ファクホーリー氏によると、同社にとって最大のチャレンジは、同時に2つのことを実行できるようにすることだという。
「当社はRecruitでこのレガシーな業界を破壊することと、Research Hubでカテゴリーを創造することを同時に行っています」と同氏は語る。「これらはやや異なる戦略とミッションであり、その両方を並行して行えるようにすることが、我々にとっての大きな課題です」。
カテゴリー:ソフトウェア
タグ:User Interviews、CRM、資金調達
画像クレジット:User Interviews
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(文:Jordan Crook、翻訳:Aya Nakazato)