今週、Influence Centralから『子供たちとテクノロジー:現代のデジタル・ネイティブの進化』(Kids & Tech: The Evolution of Today’s Digital Natives)という新しい調査レポートのレビュー用コピーを受け取った。
このレポートは全米の母親500人を対象に実施中の詳細なレポートの一部だという。受け取ったレポートには現代のアメリカの子供たちとテクノロジーの関わりが詳しく調査されていた。中でも興味を惹かれたポイントは以下のようなものだ。
- 平均的な子供たちが最初のスマートフォンを手にする年齢は10.3歳
- 車に乗っている時間に子供たちの好むデバイスとしてタブレットは26%から55%にアップして1位。スマートフォンは39%から 45%にアップして2位(2012年との比較).
- 64%の子供たちが自身のノートパソコンまたはタブレットを通じてインターネットにアクセスできる(2012年には42%)
- 39%の子供たちがソーシャルメディアのアカウントを持ち、取得した平均年令は11.4歳。うち11%は10歳以下の年齢でアカウントを取得
- 2012年には85%の子供たちが家族と共有のスペースからインターネットにアクセスしていたが、現在では76%に下がっている。24%の子供たちが寝室からプライベートにインターネットを利用できる(2012年には15%)
私はInfluence Centralについて知識がなかったので、レポートを読んだ後で同社のCEO、ファウンダーのStacy DeBroffに電話でコンタクトしいくつか質問してみた。
DeBroffは「他社のレポートについてはコメントできない」としながらも、Influence Centralの調査では「あなたが子供たちのためにスマートフォンないしフィーチャーフォンを購入したとき、子供たちは何歳でしたか?」という質問をしていることを明らかにした。つまりこのレポートで示されたのは子供たちが単にスマートフォンを利用し始めた年齢ではなく、自分のものとして所有し始めた年齢だとわかった。
【略】
ひとつ付け加えておくべき点は、Influence Centralはマーケティング代理店であり、この調査はブランドがビジネスを行う上での参考になることを狙ったものだという点だ。ビジネスはモバイル化に急速に馴染みつつある。
ノスタルジックな記憶によると、われわれは子供のころ泥まみれで地面に穴を掘ったり、自転車に乗ったり、サッカーをしたり、1人で町を探検したりしたものだ。しかし近頃の子供は(両親同様)いつもスマートフォンに顔を埋めているらしい。もっとも最近の子供のほうが物事がずっとよくできるし、手に入る便利なツールを使いこなそうとしているだけだというのも否定できない。こうしたツールを禁止したとしても意味はないだろう。
なにごともバランスが大切だと思う。私自身がスマートフォンに中毒気味で、スマートフォンと自分のデータ・アカウントを持つ10歳の子供を父親だ。そういうわけで、子育てに重要なのはあれだこれだと指導者ぶった口をきくつもりはない。しかし今回のレポートは無視してしまうには惜しい内容だったの一端を公開した。
原注:Influence Centralがレポートを一般公開したときはリンクを追加する。
画像: panco971/Shutterstock
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)