アーティサンは10月12日、地方公共交通のためのデータ形式GTFS(General Transit Feed Specification。標準的なバス情報フォーマット)に対応した路線検索サービス「バス予報 乗換案内」の提供を開始した。これは、地方の交通系事業者や自治体からの依頼を受け、運行データをもとに路線バスの経路検索サービスを構築するという事業だ。GTFSに対応しているため、他社サービスとも連携して、地域のニーズに細かく迅速に対応できる。
特徴は次の3つ。
- GTFSに完全対応:日本でも普及が進む公共交通データ形式GTFSに対応。GTFS形式のデータを直接インポートできるため、短期間で経路検索サービスの利用が開始できる。またバスロケーションシステム、デジタルサイネージ、Googleマップ、乗換案内などの他システムとのデータの共有が可能
- 独自の乗り継ぎ経路やランドマーク情報の設定が可能:移動時間、移動距離、乗換回数、徒歩時間などの重み付けを調整して地域固有のニーズに細かく対応。観光地や施設などのランドマーク情報も設定できる
- 柔軟な提供形態と拡張性:システム開発やサービス提供を行う事業者は自社システムに経路検索のアルゴリズムを組み込めるため、開発コストを削減し、短期間で機能追加が可能となるという。短期の実証実験や簡素な経路検索サービスにも柔軟に対応できる
バス予報 乗換案内利⽤の第1弾としては、アーティサン「バス予報」を導⼊済みの⼗和⽥観光電鉄サイトにおいて、バス予報 乗換案内を利用した経路検索サービスの利用が11月1日から可能になる。同社は、「簡素でも良いので低コストで運用できる検索サービスを提供したいと考えておりました」と話しており、「最適経路の試行および路線変更やダイヤ編成などにも有効」と感じているとのことだ。