ミニストップは5月8日、QRコード(バーコード)決済サービスの拡充を発表した。従来の楽天ペイ、PayPay、LINE Pay、d払い、WeChat Pay、Alipay、auPAYに加え、5月10日からは全店舗でメルカリ子会社のメルペイ、Origami Payに対応する。いずれもコード決済も、店舗側がスキャナーで利用者のバーコードを読み込んで決済する「ストアスキャン」方式となる。なおOrigami Payについては、4月25日からの順次対応を進めていた。
メルペイ、Origami Payに対応したことでミニストップは、大手コンビニではローソンに次ぐ種類のQRコード決済が利用可能になった。ちなみにローソンは、上記の決済方法に加え、QUOカードPayに対応している。当初はファミリーマートが先行していた印象があるが、ファミリーマートで使えるコード決済は、楽天ペイ、PayPay、LINE Pay、d払い、WeChat Pay、Alipayのみだ。
そのほかの大手コンビニの対応状況を見ると、最大手のセブン-イレブンはiD経由でのメルペイやJCBブランドのLINE Payカードでの決済は可能だが、コード決済はいまのところ非対応。ヤマザキデイリーストアも非対応。セイコーマートは、LINE Pay、PayPay、楽天ペイ、Origami Payの対応となっている。
果たしてミニストップでは、どのコード決済が最も使われるのだろうか。ここで忘れてはならないのは、ミニストップは小売業日本一であるイオンの連結子会社であるということ。現在イオンでは、首都圏と山梨県の一部店舗でPayPay決済を導入しているが、今後コード決済サービスではどの陣営に回るのか気になるところだ。ミニストップでの全方位対応は、今後の動きを見極めるための一種のベンチマークなのかもしれない。
独自経済圏を中心にすさまじい普及率を誇る電子マネーWAONを擁するイオンをもってすれば、どの陣営にも属さず、独自のコード決済サービスを導入するという勝ち筋もある。こちらの動きも目が離せなくなってきた。