数日間の動揺に続いて起きたインスタンブールの大規模な反政府運動は、最後に残された公共公園の一つを再開発する計画がきっかけだった。これが同市およびトルコ全土におけるソーシャルメディアの利用制限を引き起こしているようだ。TechCrunchが複数の情報筋を通じて独自に確認したところ、FacebookとTwitterのいずれも、イスタンブルールをはじめとするトルコ各地でほぼアクセス不能に陥っている。また、何千もの人々がデモを行っているタクシム広場周辺で、政府がアクセスを遮断したという未確認情報もある。
イスタンブールでは、長年市民の保護区域と考えられきた場所へのショッピングセンター建築に反対するデモを行う人々に対して、警察が催涙ガスや放水銃を発射するなどの暴力シーンが展開されている。デモは、2002年以来権力を握る政権に対する反政府、反腐敗抗議運動へとエスカレートした。
テク業界出身のある情報筋によると、イスタンブールではFacebookアクセスの約99%が「ロードされない」。
「当局は帯域を最小限まで絞っており、公式には遮断されていないが全くロードされない・・・おそらく政府は、管轄下にあるISPのTTNETを使って速度を落としている」と、報復を恐れて匿名を要求した人物は語った。
別の情報筋は「3Gがブロックされている」と話した。
あるテクノロジー・アクセラレータの信頼できる情報筋はこう語った。「今日はインターネット接続に問題がある。主たる原因は人々が3Gネットワーク経由でアクセスしようとしているからだ。しかし現地時間午後4時頃には、地元ISP(固定インターネット接続の90%以上をカバーする、TTNetおよびSuperonlineの2社)でTwitterとFacebookがブロックされた。私はVcevpn経由で接続しており、問題は私の回線ではなく、TTNetがTwitterとFacebookへのアクセスをブロックしているからだとわかった。」
同氏によると、緊張がピークに達したのは、抗議集団が目的地の「ゲジ公園」へ進入しようとした時だった。「およそ30分後、警察は現地から撤退しTwitterとFacebookのアクセスが復活した」と彼は語った。
Facebookの広報担当は、トルコの事象について会社として特定のコメントはしないと語ったが、次の声明を発表した。「インターネットは世界中の人々に、つながり、学び、シェアする力を与える。コミュニケーションや商取引きは必要不可欠であり、何百万もの人々のインターネット利用を制限することは、国際社会にとって憂慮すべき問題である」
トルコ人たちは、抗議運動に関する出来事をQuoraで報告している。
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(翻訳:Nob Takahashi)