エンジンシ・ミュレーター・アプリ「Trans4motor」の航空機版「Trans4motor S」が発売開始

エンジンシ・ミュレーター・アプリ「Trans4motor」の航空機版「Trans4motor S」が発売開始

キットピークは9月22日、レシプロ航空機エンジンの動作や燃焼の再現の他、カスタマイズも可能なエンジン・シミュレーター・アプリ「Trans4motor S」(トランスフォーモーターエス)の発売を開始した(iOS版)。すでに発売済みの自動車・自動二輪のエンジン・シミュレーター「Trans4motor」(iOS版)の航空機版にあたる。R-4360 Wasp Major/ワスプ・メジャー(空冷星型28気筒)を近日追加予定。

iPhone(iOS14以降)、iPad(iPad OS14以降)に対応。価格は980円(税込)。Android版のリリースは、現在「検討中」とのことだ。

同アプリでは、ライト兄弟のライトフライヤー号に搭載されていた直列4気筒エンジンから、航空機特有の星型、倒立V型、W型、H型まで様々なエンジンを動かすことができる。ピストン、コンロッド、カム、バルブなど、エンジンのメカニズムとその動きが再現され、各パーツの分解や合体も行える。リアルな美しい画像とサウンドで「栄光のレシプロ航空機エンジンの発達を追体験」ができ、内燃機関の勉強にもなる。

カットモデル・モード

空冷フィンやクランクケースを任意の場所でカットし、動いている状態のエンジンの内部を観察できる「カットモデル・モード」

エンジン始動モード

「エンジン始動モード」では、スターターハンドルを回す、手動でのエンジン始動を仮想体験できる

「Trans4motor」の特徴は以下のとおり。

  • シームレスなエンジン形式の変形:エンジンが駆動している状態で、アニメーションを中断することなく、エンジンの形式を切り替えられる
  • エンジンサウンドとスロットル操作:エンジン音アプリ「RealEngineSim」を開発したサウンドデザインラボの協力により、新たに航空機のエンジン音合成を新造。気筒数、空冷、水冷の違いや、プロペラの干渉音などのサウンドがリアルに再現される。本格的な航空エンジン物理モデル(エンジン発生トルクや、プロペラの直径や枚数による空気抵抗によるエンジン回転抵抗などを毎時計算)も実装
  • カットモデル・モード:空冷フィンやクランクケースを任意の場所でカットし、動いている状態のエンジンの内部を観察できる
  • エンジン始動モード:スターターハンドルを回す手動でのエンジン始動を仮想体験できる
  • 機銃モード:零戦搭載の栄エンジンの九七式七粍七固定機銃や、bf 109搭載のDB601エンジンのMG 151/20機関砲を試射できる。スーパースローでプロペラと機銃の同調の仕組みを見ることもできる
  • エンジンの追加拡張:プリセットされているエンジンは、直列4気筒に、7気筒・14気筒・18気筒の星型、H型、W型、V型、倒立V型の8種類。ボア、ストローク、気筒数、星型の配列などを自由に編集して登録することも可能
  • インタラクティブ動画:「4ストロークエンジンの原理」、「カムと歯車」、「航空機銃と機関砲」、「スリーブバルブ」の4本のインタラクティブ動画を収録
  • 各種設定機能:プロペラ、カム、バルブ、スパークプラグなどの部品の表示・非表示を切り替えられる。金属質感、HDR(360度背景)切替機能

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。