オバマ夫妻、Netflixと番組を契約

Netflixにとって新たな(しかもかなり)大きな契約となった。アメリカの前大統領バラク・オバマ、ミッシェル・オバマ夫妻はストリーミングサービス向けの番組を持つことについてNetflixと合意した。

ニューヨークタイムズが、オバマ夫妻とNetflixが“かなり進んだ話し合い”を進めているようだと最初に報じたのは今年3月のことだ。この番組の目的は、トランプ政権を批判したり、特定の政治的なメッセージを発したりするのではなく、人々にインスピレーションを与えることと思われる。

Netflixのオフィシャルな発表では、番組はオバマ氏が感じていることを扱うものになりそうだ。コンテンツ責任者のTed Sarandosはその内容について“コミュニティで際立つ人々や、世界をより良いものにしようと絶えぬ努力をしているような人々に焦点を当てるかなり特別なものになる”と表現している。

オバマ夫妻は、こうしたコンテンツを制作するにあたってHigher Ground Productionsという会社を立ち上げた。

この契約に伴う報酬などの条件は明らかにされていない、しかしNetflixは豊富な資力を持ち、喜んでそれに見合うだけの充分な額を示したのだろう。オバマ夫妻が台本を書いたシリーズ、台本なしのシリーズ、ドキュメンタリーシリーズ、ドキュメンタリーと特集など、基本的にはあらゆるAVコンテンツをプロデュースするとされている。

声明でオバマ氏はこう述べている。

日々の活動の中で純粋に喜びを覚えることの一つは、普段の生活で多くの素敵な人々に出会うことだったり、彼らの体験をより多くの人と分かち合えるように手助けすることだったりする。だからこそ、今回ミッシェルと私はNetflixと契約したことを非常に嬉しく思っている。私たちは、人々の共感を得たり相互理解を深められたりするような人々の、才能にあふれ、刺激的で、クリエイティブ性に富んだ声を取り上げ、そうした人々が世界に向かって発信できるように手助けすることができればと願っている。

ミッシェル・オバマ氏の回顧録「Becoming」は11月に出版される予定で、一方でバラク・オバマ氏の回顧録も同じ出版社から出版される予定だ。バラク・オバマ氏はホワイトハウスを去った後は、公の場への露出は比較的少ない。しかし、直近ではDavid LettermanのNetflixでのインタビュー番組「My Next Guest Needs No Introduction(今日のゲストは大スター)」に初ゲストとして登場した。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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