カリフォルニア州バーリンゲームを拠点とするProterraのゼロエミッション電気バスは、同社によれば、1回の充電で市街地を350マイル(約563.2キロ)という驚くべき長距離を走ることができる。
このような主張に対して、投資家たちがこのたび1億4000万ドルの投資を行ったことは不思議ではない。同社は昨年報道からの注目を集め始めたが、それまでの12年間はその技術に静かに取り組んでいた。その期間には株式と融資で1億5000万ドルを調達している。
従来から、そして新規の主だった投資家には以下のような名前が並んでいる:Tao Capital Partners、Kleiner Perkins Caufield & Byers、GM Ventures、Constellation Technology Ventures、Obvious Ventures、88 Green Ventures、Edison Energy、そしてMiddle East Venture Partners。
これらのVCがとても期待しているもの、少なくともその一部は、Proterraが約束する環境的利点である。ディーゼル燃料を使う都市バスでさえ、乗用車と比べれば運べる乗客の数の違いによって温室効果ガスの排出量を削減できる。電気バスならその量を更に削減することができる(ただしWiredが指摘したように、その都市が全電力を石炭の燃焼で賄っていない場合だが)。
しかし、Proterraのバスは、バスに搭載された2つのマットレスサイズのバッテリーパックを、運動エネルギーでほとんどフルに再充電することができる回生制動システムと、煩わしいメンテナンスコストの削減を含め、さまざまな理由で地方自治体にとって魅力的だと思われる。(Proterraは記者団に対して、電気駆動方式は摩耗や損耗がより少ないと、記者たちに熱心に説明していた)。
それでこの、ディーゼルバスの2倍近い価格の79万9000ドルのバスを喜んで買う顧客はどれ位居るのだろうか?どうやらその答は「沢山」のようだ。同社によれば、Proterraの2016年の売上高は前年より倍増した、より具体的には、Proterraは、これまでに北米全体で、35都市、大学、および商用の交通機関に300台以上の車を販売したと言っている。
また別の数字として、頭金不要のリース・モデルを提供する同社は、2015年における全米の新しいバスのうち1パーセントが同社のもので、それが2016年には5パーセントに達した模様だと語った。
[原文へ]
(翻訳:sako)