カリフォルニア州がAmazon倉庫の新型コロナ安全対策を調査

裁判所に提出された書類によると、カリフォルニア州の複数の地方当局は新型コロナウイルス(COVID-19)が米国中でいまだ猛威をふるっている中、Amazon(アマゾン)が従業員の安全確保で適切に対応したかを調査している。

ロイターが報じたところによると、書類の中でサンフランシスコ上位裁判所の判事Ethan Schulman(イーサン・シュルマン)氏は、カリフォルニア州司法長官のXavier Becerra(ザビエル・べセラ)氏、カリフォルニア州労働安全衛生局、サンフランシスコ公衆衛生当局がオンライン小売大企業であるアマゾンのパンデミックに関する労働慣行について調査を開始したとしている。司法長官のオフィスはTechCrunchのコメント要求に応じなかった。

アマゾンはパンデミック以前も頻繁に労働者のウェルビーイングに関して批判されてきたが、現在進行中の新型コロナ危機ではそうした懸念がさらに顕著になった。ホワイトカラーの労働者が在宅勤務をしている間に、ソーシャルディスタンシングが強制されなかった全米各地にある工場や倉庫で働く労働者の間であっという間に新型コロナが広まった。ペンシルバニア州ポコノマウンテンズやオレゴン州にあるものを含め、アマゾンの出荷センターでクラスターが発生し、2020年5月までにアマゾンの倉庫で働いていた従業員8人が新型コロナで死亡した(未訳記事)。

カリフォルニア州などによる調査は、アマゾンがサンフランシスコにあるフレッシュフルフィルメントセンターで働く労働者を十分に守らなかったとする訴えがきっかけとなった。3月にアマゾンを提訴した同センターの労働者Chiyomi Brent(チヨミ・ブレント)氏(The Mercury News記事)は、冷凍室に入るのに着用するスーツを使用ごとにクリーニングすることなく共有させるなど、リスクを負わせたと同社を批判した。ブレント氏はまた、カリフォルニア州労働安全衛生局も提訴した。同局は現在アマゾンの配送センターの慣行を調査している。

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画像クレジット:Spencer Platt / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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