キャンセルした宿泊権利を売却できる「Cansell」が2億円調達

ホテル予約の売買サービス「Cansell」を運営するCansellは8月20日、DGインキュベーション、DK Gate、マネックスベンチャーズおよび個人投資家から総額2億円を調達したと発表した。

Cansellは、ホテルの宿泊予約をした人がやむを得ずキャンセルしなければいけないとき、その宿泊権利を他のユーザーに売却できるサービスだ。売却するユーザーは、通常通りホテルに宿泊代金を支払うが、Cansellを使って宿泊権利を売却して代金を受け取ることで、トータルで見た場合の負担額を減らすことができる。また、購入者は通常より安い料金でホテルに泊まれるというメリットがある。

Cansellは2018年3月に宿泊施設向けのパートナープログラムを開始したほか、宿泊代金を他の予約サイトと比較できる機能を追加するなどサービスのリニューアルを続けてきた。今回の資金調達は、そうしたサービス改善によってCansellが新しいフェーズに突入したことを意味する。

代表取締役の山下恭平氏は「今回のリニューアルで、一旦サービスとしての形が整った。これからはマーケティング施策にどんどん投資していくフェーズ」だと語る。広告など通常のマーケティング施策はもちろん、キャンセルを申し込んできた宿泊者に対してホテルから「Cansellというサービスがある」と紹介してもらうなど、ホテル側を巻き込んだ施策も展開していくという。

Cansellは2016年1月の設立で、2017年1月にはシードラウンドにて4000万円を調達している。

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TechCrunch Japan

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