このキーボードの前宣伝は、嘘みたいに良すぎる。まだプロトタイプしかないから、それもありえる。嘘でなければこれは、久しぶりの本物の天才の作品だ。
そのキモは、この充電式BluetoothキーボードMokyでは、キー配列の上部の空間がジェスチャで入力できるタッチパッドであることだ。だから別のタッチパッドやマウスは要らない。嘘とか天才とか大げさな言葉を使うのは、タッチパッドがキーボードの下に敷いてあるわけではないからだ。キーの側面にもない。単純にそれは、キーの上の空間にある。だから、それを使うために、不自然な手首の動きは要らない。キーをタイプする同じ場所で、スクロール、ピンチ、ズームなどができる。
このキーボードの四隅には赤外線レーザーセンサがあって、それらが人間の手の動きを読む。スワイプだけでなく、軽いタップ動作も読む。指は、必ずしもキーの上面に触れる必要はない。キーの上部空間を‘飛行する’だけでよい。
下のビデオでこの製品のプロトタイプを見られるが、まだ完成品ではない。最終製品では、キーボードの厚さ8ミリを目標にしている。
また、今の設計ではユーザがキーを下に押し下げてタッチパッド機能をonにするから、完全にタッチレスではない。でも、空間の利用方法としてはとても巧妙で、見てて気分が良い。長時間使ってRSIになる危険性も、少なそうだ。
このプロトタイプを作った韓国のチームは今、Indiegogoで資金を募集している。発売予定は今年の10月だ。目標額の30000ドルはとっくに突破して60000ドルに接近しており、締め切りまであと1か月あまりある。このアイデアは、かなり好評である。
WindowsとMacとAndroid対応で、2点のマルチタッチをサポート。今のところマウス入力デバイスAPIのないiOSでは、ふつうのキーボードとしてしか使えない。