【抄訳】
PCが世界の王様だったころには、ディスク利用分析ソフトというものがいろいろあって、ユーザはそれらのご指導に従って要らないファイルを削除したり、日常あまり使わないファイルを別のメディアに移したりして、スペースのやりくりをしていた。ところが今は、ローカルなハードディスクではなく、クラウドサービスがストレージの中心になっているので、スペースの無駄遣いはそのままお金の無駄遣いにつながる。だからクラウドストレージの利用分析ソフト、あるいはサービスがほしい。
そこで今日(米国時間8/6)ローンチしたUncloudedは、これまでよくわからなかったかもしれないクラウドストレージの利用状況をユーザに教え、ストレージの大掃除を手伝ってくれる。
そもそもこんな分析サービスはクラウドストレージがデフォルトで提供していてもよさそうなものだが、ユーザの無駄遣いも貴重な収益源だから、利用状況についてはおおむね黙っている。
クラウドストレージの料金はどんどん安くなっているが、利用プランを一段アップしたり、複数の有料ストレージサービスを使うようになると、けっこうユーザのふところにも響くようになる。とくにビデオなどのメディア系はファイルサイズが大きいから、大きな容量もすぐに填まってしまう。
Uncloudedを使うと、クラウドドライブの現在の使用量だけでなく、ファイルをサイズが大きい順にソートしたり、カテゴリーや日付別に分類したり、重複を見つけたりできる。しかもこのアプリは、オフラインでも使える。
Uncloudedを作ったリスボンのChristian GöllnerはAndroidデベロッパで、かなり前からDropboxを使っているが、今では20万近いファイルが混乱した状態で置かれている。
“どのファイルやフォルダが大きなスペースを占拠しているか、知りたかった。また、それぞれのファイルタイプ(写真、音楽など)も知りたかった。ファイルの作成や変更の日付、消してもよい重複ファイル、なども知りたかった。そんなアプリがどこにもなかったから、自分で作った”、とGöllnerは言う。
今サポートしているクラウドストレージはGoogle DriveとDropboxだけだが、それは両者が、Uncloudedの機能に必要なAPIを提供しているからだ。
このアプリは、分析結果をリードオンリーで利用するなら無料だが、ファイルの移動、削除、リネームなどのアクションをアプリ上でやりたければ、1ドル99セントの有料バージョンがある。
なお、Göllner自身が現状はAndroidデベロッパなので、iOSバージョンが近々に提供される予定はない。
【後略】
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))