それはまさに、ソーシャルメディアの功徳とされる“予期せぬ出会い”(serendipity)というやつだった。ぼくはそのとき、CESの会場となったラスベガスのVenetianホテルの地階にいて、単純に自分の仕事のことを考えていた。そしてそのときだ。ぼくはIndiegogoの協同ファウンダでCEOのSlava Rubinにばったり出くわした。こんな、宝物のような機会を見逃す手はない。そばには、Indiegogoで最近成功したAirtameのプロダクトデベロッパMarius Klausen がいて、自発的にカメラマンになってくれた。そうしてついに、なかなかつかまらないRubinに、インタビューできたのだ。
そこで、まず尋ねた。Indiegogoは資本主義を破壊するのだろうか?
たしかに、愚かな質問だったが、Rubinは、親切に答えてくれた。資本主義を破壊するのではなくて、Indiegogoはそれを改良するのだ、と。つまり、AirtameやPanonoのようなスタートアップが、伝統的な資本の番人たちを迂回して、革新的なアイデアや製品にクラウドファンディングを求める。
さらにまた、愚かな質問を続けた。Indiegogoは将来的にどれぐらい大きくなるのか?
わずか7歳のIndiegogoが毎週70ないし100か国でクラウドファンディングを展開しているのだから、今すでに相当大きい、とRubinは説明した。…と控えめに言いつつ、彼には野心もある。彼の予言では、Indiegogoは今後100年は存続する。もちろんその間に、すごく大きくなるだろう。2114年には、資本主義を改良するどころか、資本主義の全容を変えるほどに、大きくなっているだろう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))