家計簿アプリなどを提供するマネーフォワードは本日、マザーズへの上場が承認されたことを発表した。上場日は9月29日だ。
マネーフォワードは個人と企業向けにいくつかサービスを展開している。個人向けには銀行、クレジットカード、証券会社、ポイントなどの口座のデータをまとめる自動家計簿サービス「マネーフォワード」を提供している。法人向けには「MFクラウドシリーズ」としてバックオフィス業務の自動化、効率化するMFクラウド会計、MFクラウド確定申告といったSaaSサービスを提供している。
マネーフォワードは2012年5月設立以来、複数回の資金調達を実施している。2013年3月、早稲田情報技術研究所および創業メンバーを引受先として1億円を調達。2013年10月、ジャフコより5億円を調達した。その後、2014年12月にはジャフコ、クレディセゾン、ソースネクスト、三井住友海上キャピタル、電通デジタル・ホールディングス、GMO VenturePartnersらから15億円の大型調達を実施。2015年8月、SBIホールディングス、静岡銀行、既存株主らから総額10億円を調達。2016年10月にもみずほFinTechファンド、三越伊勢丹イノベーションズ、Fenox VC、東邦銀行、北洋銀行、群馬銀行、福井銀行、滋賀銀行らから総額約11億円を調達している。調達総額は42億円以上となる計算だ。
本日公表された有価証券報告書によると、2016年11月期(第5期)の売上高は15億4217万円、経常損失が8億8259万円だった。
また、株式の保有比率についてはマネーフォワードのファウンダーで代表取締役社長CEOを務める辻庸介氏が19.95%、取締役執行役員の浅野千尋氏は9.47%、取締役執行役員CISOの市川貴志氏は6.6%、取締役執行役員でマネーフォワードFintech研究所長を務める瀧俊雄氏は3.36%などとなっている。