Google(グーグル)は米国時間1月26日、同社自身がVPNに頼らずにネットワークを安全に保つ方法をモデルにしたゼロトラストセキュリティプラットフォームであるBeyondCorp Enterpriseを一般提供開始したと発表した。BeyondCorp EnterpriseはGoogleの既存のBeyondCorp Remote Accessにエンタープライズ機能を追加したものだ。同社はこれを「脅威とデータ保護への統合された安全なアクセスを可能にするゼロトラストソリューション」だと説明している。
ここ数年、Google(特にクラウド部門)はゼロトラストモデルを普及させ、このアイデアに基づいて大規模なパートナーネットワークを構築してきた。パートナーにはCheck Point、Citrix、CrowdStrike、Symantec、VMWareなどが含まれる。
BeyondCorp Enterpriseの一部として、企業はDDoS保護やフィッシングに強い認証から、Chromeブラウザの新しいセキュリティ機能や、BeyondCorpによって保護されたユーザーとリソース間のすべてのやりとりを保護する中核的な継続的認証機能まで、すべてを含むエンド・ツー・エンドのゼロトラストソリューションを手に入れることができる。
「クラウドとリモートワークへの迅速な移行により動的な作業環境が構築され、新しいレベルの生産性と革新性がもたらされます。しかしそれは同時に、多くの新たなセキュリティ上の懸念への扉を開き、サイバー攻撃の著しい増加を引き起こしました」と、Citrixの最高情報セキュリティ責任者であるFermin Serna(フェルミン・セルナ)氏は述べた。「これらの問題に対処するために、企業はワークスペースのセキュリティにインテリジェントなアプローチを採用する必要があります。このアプローチでは、ゼロトラストモデルに従って従業員の経験を妨げることなく、保護することができます」。
カテゴリー:セキュリティ
タグ:Google、BeyondCorp
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)