ケビン・ローズがEvernoteのファウンダー、CEO、フィル・リビンにインタビュー―スタートアップはゼロサム・ゲームではない

〔この記事はKevin Roseの執筆〕

私のFoundationシリーズ、今回はEvernoteのファウンダー、CEO、Phil LibinをSTART SFカンファレンスの会場でインタビューした。Philは「クラウド」というバズワードについて語り、「イノベーションとかクラウドという言葉をたくさん使え会社ほどほど中身がない」と批判した。またEvernoteを100年続く会社にする戦略や暗号化を魅力的に見せる方法などについても語った。

以下はPhilのビジネス上の競争に関するバランスの取れた意見だ。

われわれはよくビジネスをスポーツのような誰かが勝てば誰か負けるゼロサム・ゲームだと考える。しかしスタートアップというのはボクシングの試合みたいなものではない。むしろむしろ音楽のようなものだ。戦いというより芸術に近い。もちろん競争相手は存在する。しかし競争相手との関係にしても単なるゼロサムではない。ゼロサムだと考えていては失敗する。競争相手が優秀だからといって自分たちが失敗するわけではない。きみたちが非常に優秀なら、他の皆がきみたちをさらに盛り上げてくれる。野球の試合をするというより、オーケストラで演奏するというように考えた方がいい。

Kevin RoseはDiggのファウンダーで現在Google Vnturesのゼネラル・パートナー。KevinのFoundationシリーズのインタビューのEv Williamsの回はこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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