ゲームのスタープレーヤーたちによるライブストリーミングをメディアコンテンツととらえるKamcordが、日本韓国を皮切りにグローバル進出を開始

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モバイルで自分のゲームプレイを録画したりストリーミングできる、という合衆国のサービスKamcordは、1年近く前に1500万ドルを調達してアジア市場の開拓に着手したが、ついに今日(米国時間11/19)、日本と韓国でそのサービスを開始した。

Y Combinatorを2012年に卒業したKamcordは、この二か国の人気上位のゲームストリーマーの多くと組んで、両国におけるライブストリーミングサービスを立ち上げた。

同社のライブストリーミングは合衆国でも、始まったのはやっと今年の夏だ。スタープレーヤーのデバイス上で行われていることをリアルタイムでブロードキャストすると、ファンたちが自分のモバイルやWeb上でそれを見て楽しむ。合衆国でKamcordはスター級のプレーヤーをたくさん囲い込み、サービスの立ち上げを飾った。たとえばClash Of Clansが得意なChief Patは、YouTube上の視聴会員が140万人もいる。日本(明日ローンチ)や韓国(今日ローンチ)でも、やり方は同じだ。

Kamcordの協同ファウンダAditya Rathnamによると、韓国での立ち上げ記念に参加したライブストリーマーたちは100万名あまりの視聴を稼いだ。スターたちの代表格がMinecraftをプレイするDottyだ。日本では参加ストリーマーたちの、YouTube等におけるファンの累計が60万だ。

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“合衆国と同じく、パートナーたちはライブストリーミングのできるデスティネーションを求めている。Twitchを試してみたが、だめだった、という人が多い”、とRathnamは言っている。

合衆国でもライブストリーミングは始めてまだ4か月だが、すでに手応えは十分だそうだ。

だいたい一人のユーザがストリーミングを見る時間は平均20分ぐらいだが、これまでで一番人気のストリームは視聴者計が19万2000に達した。Kamcordの上位8名のパートナーの合計フォロワー数は、これまでの計で30万、Clash of ClansをプレイするGaladonは、Kamcordのフォロワー数(64000)の方がTwitch(22000)よりも多い。

東京のオフィスには5名、ソウルには2名の社員を置くが、Rathnamによれば、これは世界進出のほんの端緒にすぎないという。まだ当面は、合衆国が主力になりそうだ。

“でもポテンシャルは、世界の方が大きいからね”、と彼は語る。“言語はまだ英語だけなのに、すでに英語以外の国からのダウンロードがとても多い。ライバルたちの多くがまだ国際市場にあまり手を出していないから、そのことを好機と捉えて、各国の高品質なローカルコンテンツをどんどん出していきたい”。

Rathnamによると今同社は、合衆国、日本、韓国に次ぐ第四の市場を模索中だ。

“たぶん、中国かまたは、ヨーロッパのどこかだろうね”、とRathnamは言うが、まだ現時点では決まっていない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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