ゲームデバイス「OUYA」が7年の生涯を終える

OUYAを覚えているだろうか。

Androidを搭載した廉価なゲーミングコンソールかつ「テレビにオープンなプラットフォームをもたらす」のうたいい文句で、2012年にキックスターターにて約900万ドル(約9億9000万円)という大きな資金を得ることに成功したプロダクトだ。それから数年が経った今でも、キックスターターに登場した最大のプロジェクトのうちの1つである。

しかしキックスターター以外では、99ドル(約1万1000円)のこのコンソールは人気を集められなかった。OUYAは2015年に分割され、ソフトウェア資産とチームはRazerに買収された。

RazerはOUYAのストアを買収後も継続したが、2019年6月25日にすべてのサービスがとうとう終了することになる。

サイト上のFAQでは、RazerはOUYAのストアが6月末までに終了すると案内している。また、Forge TV(RazerによるAndroidベースのコンソール)のゲームストアもシャットダウンされる。

もしOUYAのアカウントに残高が残っているのであれば、すぐにでも使いたいと思うだろう。FAQによると、6月25日にはウォレットの残高は消滅するという。

購入済みのゲームはどうだろうか?今後も動作するのか?これは少し複雑な状況だ。

2019年6月25日までは、OUYAのプラットフォームを利用してゲームがプレイできる。シャットダウン後は、Discoverセクションは利用できない。ダウンロードしたゲームはPlayに表示され、起動時の認証がなければ動作する。これについては、ゲーム開発者にコンタクトしてほしい。

つまり、動作するゲームもあればしないゲームもあるということだ。ダウンロードサーバーも6月25日に終了するので、引き続きプレイしたいゲームがあれば、コンソールにダウンロードしておいたほうがいい。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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