ゲームファンの方なら、Razerをご存知だろう。ハイエンドのハードウェア企業で、ゲーム用のラップトップやXboxの周辺装置類、サウンドバーなど、ゲームをより楽しむための製品を作っている。昨年Intelからの投資を得て、評価額10億ドル以上のスタートアップの仲間入りをした。
しかしこのカリフォルニアの企業が、アジアにコンセプトストアを展開していることは、あまり知られていない。同社はこれまでの台北とマニラに次いでこのほど、バンコクにも新たにコンセプトストアを‘開店’した。
コンセプトストアは、売るためのストアではなく一種のショウルームで、今度のバンコク店は建坪180メートル四方(正方形)と、これまでで最大だ。高級ショッピングモールの中にあり、超薄型のゲーム用ラップトップやXboxのアクセサリ、カラフルなマウスやキーボードなど、同社のゲーム用製品を賑やかに並べている。その狙いは、消費者がRazer製品を実際に買わずに試用できること、そしてゲーマーたちのたまり場になることだ。つまり、物を買わなくてもよくて、好きなだけくつろげる場所、だ。
バンコクのコンセプトストアをRazerでプロダクトマーケティングを担当しているJun Shen Chiaが案内してくれた。多くの製品が展示されている中で、やはりいちばん光るのはラップトップのBlade(刃(は))だろう。これはCEOのMin-Liang Tanが、出張先でもゲームがしたくて、設計した製品だ。
またカラーマウスChromaは、ヘッドセットやマウスマット、キーボードなどとセットにして、好きなゲームに合わせた買い方ができる。そしてXbox 1用のWildcatは、人間工学的に設計されたゲームパッドで、手に持って快適であるだけでなく、専用のボタンやペダルも付いている。
Razerのゲーム用製品は、MMOGのファンにとくに人気がある。RazerのNagato、Anansi、Tartarusなどの製品は、ボタンのサポートとそのスタイルによって、ゲーマーのゲームプレイをより便利にした。マウスとキーボードのクレージーな組み合わせのようなRazer Naga Hexは、ゲーマーたちの願いをまさしく実現している。
RazerのCEO Tanによると、コンセプトストアは合衆国やそのほかの地域でもオープンしたいが、規制やお役所仕事〜官僚主義のためにうまくいかないところもある。しかし合衆国とヨーロッパはそんな問題が少ないので、遠くない未来に実現できるらしい。楽しみに待とう。