ゲーム録画のKamcordに音声機能が実装–これでやっとゲームプレイビデオがおもしろくなる

Y Combinatorが支援するKamcordがローンチしてからまだ1年足らず、これまで同社は 資金の調達と、iOSゲーム用のSDKの開発に、黙々と努めてきた。

同社の、ゲームの進行をリアルタイムで録画する技術は100あまりのゲームに実装され、これまで記録されたビデオは累計5億に達するが、同社は、ゲーマーたちが自分の妙技をなお一層共有したくなるような、二つの新しい機能を作っていた。そして今日(米国時間6/6)からKamcordでは、録画中のビデオを切り詰めたり、ビデオに音声を加えたりすることができるようになった。…ゲームのデベロッパがそれらを有効にしていれば。

ゲームの録画を編集する機能は単純明快だ。ゲームプレイを録画したビデオの見どころはせいぜい30秒前後だから、長いクリップを共有するのは無駄だ。一方、音声をダビングする機能は魅力的だ。これまでの人気の高いゲームビデオは、必ず音声付きだから。

この機能が有効になっていると、マイクが生きているから、タッチ画面を狂ったようにひっかきながら、あなたの熱烈なるおしゃべりを録音できる。でも、ゲームのうるさいサウンドが、人の声なんかかき消してしまうのではないか? KamcordのCEO Matt Zitzmannは、その心配はないができれば外付けのマイクを使った方がよい、と言っている。

そもそも、YouTubeやTwitchに多いゲームプレイビデオは、寡黙なものが多い。しかしそんな、まったく未編集のゲーム録画ビデオをえんえん見ていても、そんなに楽しくはない。しかしそこにプレーヤーの生の声が加わると、とたんにおもしろくなる。YouTubeのLet’s Playシリーズが大人気なのも、そのためだ。

“声があると、ずっと見続ける気になるんだよ”、とZitzmannは言う。だからデベロッパたちがKamcordとそのSDKをシリアスなマーケティングツールとして採用するためにも、声は必須だ。プレーヤーが夢中になって楽しんでいることが伝われば、そのゲームを買いたくなる人も当然増える。もちろんデベロッパがこの機能を有効にする必要があるが、しかし同社は早くも、数社への売り込みを開始している。営業担当社員も、増やしているようだ。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))