トロントのTrialfireが今日(米国時間10/30)ローンチしたサービスを企業が利用すると、自社のアプリケーションやWebサイトへのアクセスの様相を知ること、いわゆるアクセス分析を、JavaScriptなどでコードを書けないふつうの人が、分かりやすくて使いやすいGUIから実行できる。何人のユーザがどこをクリックしたか、どんなサイトナビゲーションをしたか、どの入力欄に何を書いたか、などなどが、コードを一行も書かずに分かるのだ。協同ファウンダのMichael Liebermanは、それがこのサービスの最大の売りだ、と言っている。
Trialfireは実際のアクセス分析をGoogle AnalyticsやMixpanelやIntercomなどのサービスにやらせる。ユーザは自分のサイトをTrialfire経由で開き、そのときに調べたいアクションを指定する。サイトのビジターには、Trialfireが仕事をしていることが分からない。でも彼/彼女が何かのアクションをすると、それがTrialfireからGoogle Analyticsなどへ送られる。
同社はLiebermanの前のスタートアップDatastayを支援した投資家から、若干のシード資金を獲得している。DatastayはAutodeskが2011年に買収した。
“前のときは協同ファウンダのMikeがいつも、‘Webサイトに何かを統合することを代わりにやってくれるサービスがほしい’、といつも言っていた。以前仕事をしていた大企業では、プロマネが7名、マーケティング担当が5名もいて、全員が同じことを求めた”、とTrialfireの協同ファウンダMax Kremerは語る。
LiebermanとKremerはDatastayを買収したAutodeskに2年いて、そのときにマーケティングや営業が抱える問題がよくわかった。“マーケティングは仕事に使える製品を求めるが、デベロッパたちは余計なことに凝りたがる”、とLiebermanは言う。
Segment.ioも統合化により、集めたデータをサードパーティのサービスに送っているが、それはTrialfireのような、ユーザがコードをまったく書かないやり方ではない。 一方、Heap AnalyticsとHubloは、コードを書かないビジュアルなアクセス分析を提供している。
Liebermanは曰く、“Autodeskを辞めたときは、いろんなアイデアを検討していた。その中でいちばんやる気をそそられたのが、これだ。Autodeskは、やりたいことを何でもやらせてくれる、すてきな会社だったが、われわれが作りたかったTrialfireは、あまりAutodeskにふさわしいプロジェクトではなかった”。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))