サブスクベースSNSのMeWeはプレミアム機能とビジネス版を導入

MeWeは、サブスクリプションベースのSNS。プライバシーを重視し、アンチFacebookを自認する。今回、プレミアムレベルのサービスをリリースし、新たにビジネス向けの製品の売り込みも強化する構えだ。これは、Slackのようなエンタープライズ向けのネットワーキング、コミュニケーションツールに対抗するもの。

MeWeは、自身をソーシャルメディアというコンセプトの初期の提唱者だと自負する社交好きの経験豊かな起業家であるMark Weinstein(マーク・ウェインステイン)氏によって創立された。Facebookに代わるものを標榜し、すでに数百万人のユーザーを集めている。

Elloに遅れてMeWeを立ち上げた際にウェインステイン氏は、Elloが経験している苦難を目撃することでSNSを支配するFacebookに対抗するものを彼自身が作り上げるための貴重な教訓を得ることができたと語っていた。

「Elloが高い目標を掲げて出発し、その後現実に引き戻されたころ、私たちは設計段階でした。彼らは2100万人に刺激を与えたかもしれませんが、サーバーはそれを処理できませんでした。彼らはデスクトップ版しか用意しておらず、そのプロジェクトは時期尚早だったのです」と、ウェインステイン氏は語った。

MeWeは、フリーミアムモデルで運営されており、ニュースフィード、カスタムカメラ、短命のコンテンツ、8GBのストレージ、音声やビデオによるメッセージ、カスタムステッカーなど、すべて無料で利用できる。企業ユーザーは、月額1.99ドル(約218円)を支払うことで追加機能を利用できる。

「ソーシャルメディアは監視資本主義のために発明されたわけではありません」と、ウェインステイン氏は言う。MeWeは発言に関しては比較的寛容だが、ウェインステイン氏によれば、ヘイトスピーチの投稿、暴力の誘発、いじめに関しては、ルールがあるという。それは、「私たちはあなたを検閲するつもりはありません。なぜなら、あなたが話しているのは、私たちが同意するかどうかに関係のない、政治的な見解だからです」というもの。

SNSとしてのMeWeのプレミアム機能とは別に、同社はエンタープライズ向けのコラボレーション用製品も立ち上げた。

ウェインステイン氏によると、エンタープライズ向けツールキットには、すでに数千人のユーザーがいて、ベータ版から脱却したとのこと。機能としては、エンドツーエンドで暗号化されたチャット、Windows 360との統合、タグ付け、アンケート、カスタムカメラ、音声およびビデオ会議、といったものが、一連のサービスとして組み込まれているという。

プレミアムレベルのMeWeは月額4.99ドル(約545円)だ。プロフェッショナル向けのサービスには2段階があり、価格はそれぞれ3.99ドル(約436円)と7.99ドル(約873円)となっている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

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TechCrunch Japan

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