Samsung(サムスン)のGalaxy S10 LiteとNote10 Liteは、プレミアムとミッドレンジの中間という興味深い位置づけの端末だ。これらは、1000ドル(約11万円)以上のスマートフォンに二の足を踏んでいる購入者の態度を変えようとする、同社の明確な試みといえる。
しかし、物事はそう簡単ではない。イヤフォンジャックはそのわかりやすい例で、Galaxy Note10 Liteには搭載されているものの、Galaxy S10 Liteには搭載されていない。これは、イヤフォンジャックの放棄に対して慎重な姿勢を示してきた、サムスンのアプローチだ。
この決定の実際的な理由は、Galaxy Note10 Liteのほうが本体が分厚いからだろう。もちろんどちらもフラグシップ端末らしく品質は素晴らしい。ただし、Galaxy Note10 LiteはS Penを搭載していることと、ディスプレイ方式が異なることから、明らかに分厚い。そこでサムスンは、その下部にイヤホンジャックを取り付けた。
また、そのタイミングも興味深い。サムスンはCESの直前にこれらのスマートフォンを発表したが、これはホリデーシーズンを明確に逃しており、最新スマートフォンの発表の約1カ月半前に披露された(Unpackedの招待状は翌日発送された)。また価格も発表されておらず、米国での発売時期も決まっていない。
これらがフラッグシップ向けなのか、ミッドレンジ向けなのかは、ヨーロッパ向け価格がヒントになる。599ユーロ(約7万3000円)という価格は、フラッグシップモデルの最廉価モデルよりもかなり安い。これは、Galaxy S10eと比べると良い傾向だ。このビジネスモデルがGalaxy S11でも取り入れられるのか、興味深いところだ。
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(翻訳:塚本直樹Twitter)