サンゴ礁の破壊者、ミノカサゴを一撃で退治する次世代ロボ

ロボット研究者は意外な動物関連のプロジェクトに取り組んでいる。iRobotのCEOであるColin Angle氏にとってそれは、ミノカサゴを吸い込むロボットである。Angle氏は、Robots in Service of the Environmentの名前が示す通り、環境に奉仕するロボットの開発を目指したボランティアベースの組織であるRSEの共同創設者でもある。

2017年にRSEの最初のプロジェクトが発表された。それはサンゴ礁に棲む魚類を大量に死滅させてしまう侵入種を捕獲するロボットだ。

2万9000ドル(約320万円)のKickstarterキャンペーンの成立を経て、RSEは「Guardian LF1 Mark 3」という勇ましい名前を明らかにした。魚を吸引するこのロボットは、ミノカサゴが生息し繁殖する水深400フィート(約120メートル)でも動作する。ノートパソコンやモバイルデバイスから、最長1時間、遠隔操作をすることができる。

Angle氏はこのニュースに関する発表の中で「ミノカサゴはサンゴ礁を破壊し、大西洋の魚を減少させている」と述べている。RSEのGuardian LF1には最新の革新的な技術が組み込まれていて、ロボットは海中のより深い場所でより長時間働き、より多くの獲物を捕らえることができる。画期的な技術を組み合わせたこの新しいツールで、貴重な天然資源の保護に一歩近づいたという。

このロボットはミノカサゴを一撃で気絶させ、1回の潜水で最大10匹を捕獲する。プロトタイプはすでに動作していて、フロリダでさまざまなテストが実施されている。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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