FacebookはまたしてもCEOを英国議会での証言に送り出すことを却下したー今回は5カ国の議会の代表者で構成される大委員会からの呼び出しだった。
アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、アイルランド、英国の議会は、Facebookの創設者、マーク・ザッカーバーグに世界情勢や民主主義プロセスにおけるプラットフォームの悪意ある使用について問いただすためにプレッシャーをかけようと手を携えてきた。
今年多くの時間をオンライン偽情報の調査に費やしてきた英国議会のデジタル・文化・メディア・スポーツ委員会(DCMS)は昨日、Facebookからの最新のつれない返事を明らかにした。返事は先週あり、ザッカーバーグが面と向かって質問に答えるという大委員会の召喚を却下している。
召喚を拒否するDCMSへの手紙に、Facebookは次のよう記している:「大委員会へのお招きありがとうございます。11月2日付の手紙で説明した通り、ザッカーバーグ氏は11月27日に聴取のあるロンドンに伺うことはできません。お詫び申し上げます」。
「委員会の偽ニュースと選挙に関連する問題検証に伴う調査には引き続き協力いたします」と、Facebookの英国におけるパブリックポリシー責任者Rebecca Stimsonは“Facebookが昨年取り組んできたいくつかのこと”を総括する前に付け加えている。
これは、選挙干渉、政治広告、偽情報とセキュリティに関連する一連のFacebookの活動と検証に要約される。しかし、Facebookがいかに、そしてどのような行動をとってきたかを知るための新たな情報やデータ要素の提供はなかった。
また手紙では、ザッカーバーグがなぜ、ビデオコールなどを使って遠隔から委員会の質問に答えることもできないのか、その理由は書かれていない。
この拒絶に対し、DCMSの委員長Damian Collinsは失望の意を表し、プレッシャーをかけ続けることを約束した。
「Facebookの手紙はまたもやかなり失望するものだ」と彼は書いている。「顧客の個人情報に絡むデータ保護法違反について知っていることを、そしてFacebookがなぜ誤情報のソース、特にロシアの情報機関からのものを特定して行動をとらないのか、マーク・ザッカーバーグは答えるべだと我々は確信している」。
「英国の委員会に対してだけでなく、いまや前例のない国際的な大委員会に対しても証言を拒否し続けるという事実は、彼が何かを隠していると思わせることになっている」。
「我々はこの問題を放置したりはしない。手紙を返すという形式的なものでは決して懸念はぬぐいきれない」とCollinsは加えた。「ミシガン大学がFacebookの“不確か指数”は最近改善してる、としている事実は、Facebookデータ流出の被害にあった人には何の意味もない」。
「我々は11月27日に大委員会を開くという計画を進め、新たに加わる代表者の名前と公聴会の計画を間もなく発表する」としている。
イメージクレジット: Bloomberg / Contributor / Getty Images
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)