シンプルなタスク管理を実現するTodoistが大幅アップデート

Todoistは、自力で立ち上がったIT企業であるDoistが開発した人気の高いタスク管理アプリ。Todoist Foundationsと呼ばれるメジャーアップデートをリリースした。今回のアップデートは、24時間以内に展開されるはずだ。名前が示すように、将来に実現されることになる多くの新機能の基礎を築くためのもの。

とはいえ、すでにいくつかの興味深い新機能が盛り込まれている。Todoistのタスクリストは、もはやチェックボックスの付いた項目がダラダラと続くだけのものではない。プロジェクトの中にセクションを作ることができるようになった。個々のタスクは、1つのセクションから、別のセクションに移動できる。また、中身を表示しておく必要のないセクションは折り畳むことができる。

将来的には、こうしたセクションが、重要な役割を果たすようになるかもしれない。例えば、1つのプロジェクトの中で、あるタスクを達成するための複数のステップを、セクションとして設定するといった機能だ。1つのステップから別のステップに、タスクを移動する際に使える独立したビューを用意するといったものも考えられるだろう。

ラベルについても2種類のカテゴリに分類されるようになった。個人用のラベルと同僚と共有できるラベルだ。

またTodoistは、新たにタスクビューを追加し、1つのタスクに関するものを一元管理できるようになった。モバイル版でもデスクトップ版でも使える。そこでは、期限や優先度を変更したり、コメントを見たり、ラベルを追加したりすることなどができる。この新しいビューの中では、特定のタスクに関連付けられたすべてのサブタスクを表示できるのがいい。

モバイル版だけの改善点としては、クイック追加バーが設計し直されている。このクイック追加機能は、私自身、Todoistの中でも気に入っているもの。例えば「明日午前9時 契約書を送付 @顧客 #仕事」と入力すれば、「契約書を送付」というタスクを、「仕事」というプロジェクトに、指定した期限(明日午前9時)で作成し、「顧客」というラベルを付けてくれる。

新しいTodoistのモバイル版では、クイック追加機能を、より直感的に使えるようにするボタンも追加した。また、込み入ってきていた追加バーそのものも、シンプルなものにしている。現状の追加バーでは、既定の期限、プロジェクト名、担当者を、ボタンで直接指定できるようになった。使用頻度の低い機能を表すアイコンは取り除かれてすっきりしている。

さらにTodoistは、Things 3のような「+」ボタンの機能も取り込んでいる。リストの中の任意の位置に「+」ボタン自体をドラッグ&ドロップすることで、リストのその場所に新しいタスクを追加できる。これは非常に便利な機能だ。

目に見えない部分では、あらゆる処理が高速化されている。そしてTodoistは、アイコンと、アプリのカラースキムも一新した。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)