スキマ時間バイトのタイミーがデリバリー事業に進出、期間中何度使っても配送料1000円のキャンペーンを実施中

タイミーは5月19日、飲食の宅配サービス「タイミーデリバリー」のβ版を提供開始した。ローンチ時の営業エリアは東京の渋谷区・目黒区・世田谷区・六本木、大阪・梅田。

βサービス開始に伴い6月22日までの期間中、通常は1件あたり300円かかる配送料が何度使っても定額1000円になるキャンペーンを実施する。さらに、同プラン申し込み者は50%の確率(2人に1人)で配送料になる特典もある。

特別プランは専用フォーム(東京大阪)からタイミーデリバリーの公式LINE@を友達に追加することで初回登録者には自動的に適用され、初回注文時に1000円の配送料を支払えば、次回以降は6月22日まで配送料はかからないという仕組みだ。もちろんキャンペーンを利用せずに、300円の通常配送を選ぶことも可能だ。一方の配送料無料特典は、配信されるくじをタップして引けば、当たりかはずれかをその場で確認できる。

同社は、飲食業や旅館業と、空いている時間に働きたいという学生や若年層をマッチチングするサービスを展開。利用者は、予定がない日や予定がリスケになったその日に面接や履歴書なしですぐに働けるというメリットがある。店舗側は、アルバイト人員の急な欠勤や繁忙時の慢性的な人手不足によるシフト調整が容易になるほか、採用にまつわるの事務処理も軽減されるというメリットがある。利用者、店舗とも相互に評価を付けられるので、評価の高い利用者や店舗は有利な条件を引き出せるのも特徴だ。

さらに、これまでのリゾートバイトを進化させて、労働力と引き換えに全国各地の観光地へ無料で旅行できるタイミートラベルというサービスも提供してきた。

しかし現在は、8都道府県の非常事態宣言が解除されておりず、同宣言が解除された39県でも一部を除いて不要不急の外出自粛ムードは続いている。そこでタイミーは、客足の大幅減、営業時間の制限といった飲食業界の現状の課題に寄り添ったデリバリーサービスを急遽開発。Uber Eatsや一部の出前館とは異なり、専用の配達員を使うのではなく飲食店のスタッフが商品を自宅まで届けるのがタイミーデリバリーの特徴だ。もちろん、デリバリー商品は店頭と同じ価格で注文できる。

導入店舗の1つである東京・渋谷にあるビストロ店「ガストロパブ オーガスタ」では、タイミーデリバリーを含めて4社の配達サービスを利用しているが、ほかのサービスと比べて3倍の注文が入っているという。

木村屋本店などの居酒屋チェーンを中心に多店舗展開しているKIDS HOLDINGSも、従業員を配達スタッフとして使えることで、従業員の雇用を守りつつデリバリーにかかるコストを下げられるとがメリットとのこと。

タイミーでは現在、タイミーデリバリーの導入店舗を前述のエリアを問わず募集しており、専用フォームを用意している、特定エリアごとに飲食店の数が揃っていたら、当該エリアでのサービスを開始する予定だ。

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TechCrunch Japan

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