スタートアップ運営の健康保険プロバイダーを小規模企業向けにまとめて提供するSana Benefitsが約22億円を調達

小規模企業向けの自己資金による保険プランの管理事業を展開するSana Benefitsは、スタートアップが運営する最新の健康保険プロバイダーを、小規模企業向けの便利なパッケージにまとめようとしている。同社は最近のシリーズAラウンドで2080万ドル(約22億円)を調達したことを明らかにした。

自己資金による保険プランは、従業員の医療費を自費で負担するために企業が設定するもので、雇用主がどのサービスを提供するかを選択できるため、一般的には安価なのが特徴だ。

Sana Healthの共同創業者であるWill Young(ウィル・ヤング氏)によると、ほとんどの企業は、United Healthcare、Anthem Blue Cross Blue Shield、Aetna、Cigna、Humanaなどの大手保険会社から既製品のプランを購入しているため、出費がかさんでいるという。

同社は、歯科医療を提供するBeam Dental、遠隔医療を提供するPlushCare、メンタルヘルスを提供するCalmとGinger.io、フィットネスを提供するClassPass、マタニティケアを提供するMaven Clinicなどのスタートアップとの提携をウリにしている。

Sana Healthのピッチは、Gigafund、Trust Ventures、mark vcなどのVCの注目を集め、前述の資金調達に漕ぎ着けた。

Gigafundのマネージング・パートナーであるStephen Oskoui(スティーブン・オスコイ)氏は声明で「Sana Healthの健康保険の革新的な点は、中小企業がコスト削減と従業員の福利厚生の改善の両方の実現を可能にすることです。同社のようなウィンウィンのソリューションがなければ、医療危機に真の意味で歯止めをかけることはできないと信じています」とコメントしている。

従業員は何を得られるのか?Sana Healthのプランは、免責額が4000ドル(約42万5000円)で最大の自己負担額が6650ドル(約70万5000円)の健康保険の提供から、免責額が0ドルのプランで最大の自己負担額が1250ドル(約13万3000円)の個人向けのプランまで幅広い。

「我々は従来のプランに比べて20%のコスト削減が可能です」とヤング氏。自己保険とは、厳密には会社が保険を提供し、保険自体を購入することを意味する。

同社は顧客のために健康保険プランを管理し、プランを指示・配布することで収益を上げている。現在はテキサス州とケンタッキー州で事業を展開しており、今年後半にはイリノイ州にも進出する予定だ。

画像クレジット:Ja_inter / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

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TechCrunch Japan

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