国家安全保障局(NSA)のスパイ活動通報者、Edward Snowdenは、使命をもった男だった。最新のインタビューによると、彼はNSAの暴露を目的に同局と民間契約を結んだ。「[コンサルティング会社の]Booz Allen Hamiltonの立場を利用して、NSAがハックした世界中のマシンのリストを見ることができた」と6月12日付The South China Morning Postに語っている。「3ヵ月前にあの仕事を引き受けたのはそれが目的だった」。
Snowdenは、偶然生まれたヒーローのように描かれることが多い。情報収集の仕事にうんざりしてNSAに挑んだというわけだ。しかし、ある時点で彼はずっと計算高くなったようだ。今年の1月、香港に着く4ヵ月前、彼はドキュメンタリー監督のローラ・ポイトラスに接触し「政府情報機関に関する情報を持っている」と主張した。
NSAは、大卒でも、大したビジネス経験があるわけでもない人物に、最高機密のスパイ技術へのアクセスを許したことで集中砲火を浴びている。この採用に困惑したチャック・ヘーゲル国防長官は、個人アナリスト契約手続きの全面見直しに入った。彼らは国防省人員の22%(経費は50%)を占めている。
SnowdenはThe South China Morning Postに対して、リークは慎重に行ってきたことも語った。最高機密のインターネット詮索プログラム、PRISMに関する未公開のスライドはまだ37枚ある。「それらを公開しなかったのは、内容に関係なく大量の文書をばらまくことはしたくなかったから」と彼は言った。この発言は、文書ばらまき屋のWikileaksに対する間接的非難ともとられかねない。現在彼らはSnowdenの亡命を支援している。
おそらくBooz Allenの面接官は、Snowdenが同社を大規模な最高機密スパイ作戦に巻き込む意志があるかどうかを確認すべきだった。そうすれば一切の混乱も避けられただろうに。
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(翻訳:Nob Takahashi)