この数年バズワードになっている「シェアリングエコノミー」。その中でも「スペース」のシェアにチャレンジするスタートアップとして、これまで「スペースマーケット」のスペースマーケットや「SHOPCOUNTER」のカウンターワークス、「eichiii」のエイチなどを紹介してきた。今回紹介するRebaseもそんなスペースのシェアに注目したスタートアップの1社だ。
Rebaseは2014年4月の設立。レンタルスペースの予約プラットフォーム「Instabase(インスタベース)」を提供している。Instabaseでは現在、全国1400件の貸しスペースを掲載。掲載料、登録料はともに無料で、成約ごとに代金の一部を手数料として取得する(金額は非公開だが、業界標準程度とのこと)。
スペースの中心となるのは、10人前後で利用できる会議室、女子会やママ会向けの多目的スペース、ヨガやダンスといった習い事向けのスタジオ、料理・菓子教室向けのキッチンなど「日常でも利用できる汎用的なスペースが中心」(Rebase代表取締役の佐藤海氏)だという。
ローンチしてからこれまでステルスでサービスを展開してきたが、佐藤氏によるとすでに月間数千人ペースでの予約が発生している。少人数のチームということもあるが、すでに1期、2期ともに黒字での運営を続けている。
そんなRebaseだが、10月19日はベネフィット・ワンとの業務提携を発表している。今後はベネフィット・ワンが運営する福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」において、サービス契約者向けに特別価格を設定し、レンタルスペースの予約・利用サービスの提供を開始する。将来的にはベネフィット・ワンと契約する企業を通じたスペースの確保も狙う。
Rebaseは今後、1年間で1万スペースの確保を狙う。現状都心部が中心になるが、将来的には地方展開も検討しているという。