スペースXがDragonの未来的な宇宙服の開発過程を公開

SpaceX(スペースX)は有人宇宙飛行に進出する際、独自の宇宙服を社内で開発すると決めた。これはNASAを含む多くの宇宙服のプロジェクトとはまったく異なるアプローチだ。一般的には長年の経験を持つ外部の専門業者に仕事を依頼するが、スペースXは新たに公開した動画の中で、なぜそのようなプロジェクトに自ら取り組んだのか、その独自性と現代的なデザインがどのようにして生まれたのか、そしてユニークでモダンな外観の宇宙服が、美的にも機能的にもどのようにDragon宇宙船を完璧に補完するようにデザインされているのかを紹介している。

スペースXの宇宙服・クルー機器マネージャーのChris Trigg(クリス・トリッグ)氏と、リード宇宙服スペシャリストのMaria Sundeen(マリア・サンディーン)氏が、同社の宇宙服のコンセプト、デザイン、製造プロセスを説明している。なお宇宙飛行士は今週中に、復路にてこの宇宙服を装着する予定だ。

トリッグ氏によると、このスーツはドラゴン宇宙船のクルーシートを含むシステムの一部であり、プラグを差し込めば必要なものすべてが自動的に提供するように設計されている。彼はまた、ヘルメットのデザインの背景にあるアイデアと、宇宙船のコントロールサーフェスで作業するためのタッチスクリーンとの互換性と同時に、加圧と保護を提供する手袋を作る必要性についても説明している。

前述したように、天候などに問題がなければDragon宇宙船は8月1日に国際宇宙ステーション(ISS)から帰還し、8月2日には大西洋で宇宙飛行士を乗せて着水する予定だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter