乾電池を使う家電やガジェットをスマートフォンで操作する——そんな乾電池型IoT製品「MaBeee(マビー)」が2016年にもリリースされる。
開発元のノバルスは11月11日、クラウドファンディングサービス「Makuake」にてMabeeeのプロジェクトを公開した。同社の発表によると公開から1時間で目標金額の50万円を突破。同日18時を過ぎた時点で約140万円の資金が集まっている。
MaBeeeは、単3電池サイズの筐体の中に単4電池を入れ、単3電池を使用するガジェットなどにセットすることで、スマートフォンやリモコンなどでそのガジェットを操作できるようになるという製品だ。
スマートフォンアプリ経由では、電源のオン・オフに加えて、スマートフォンの傾きや加速度、マイクで拾う声の大きさなどに応じて、15%、25%、35%といった細かな出力制御もできる。スマートフォンとの通信はBLE(Bluetooth Low Energy)で行う。同時接続数は現状10台まで。アプリに関してはiOSにのみ対応。Androidは鋭意開発中とのこと。
ノバルスは2015年4月の設立。代表取締役の岡部顕宏氏は2002年からセイコーインスツルにて、国内時計業界初となるBT-Watchの規格策定に務めるなどした人物。同社はICJ(インクルージョン・ジャパン)からシードファイナンスを実施している(金額は非公開)ほか、顧問に出井伸之氏(クオンタムリープ株式会社代表取締役、ファウンダー&CEO、SONY会長兼最高経営責任者)、武藤 佳恭氏(慶応大学環境情報学部教授 工学博士)を招聘している。
電源自体を通信でコントロールするというちょっと珍しい発想のIoT製品。実物を見てみたいと思った人も少なくないのではないだろうか。実は来週11月17〜18日に渋谷・ヒカリエで開催するイベント「TechCrunch Tokyo 2015」では、このMaBeeeの展示が決まっている。ノバルスの担当者に製品について聞いて見るもよし、デモを見るもよし、興味がある人は是非とも遊びに来て欲しい。