ソフトバンクとヤフーの合弁会社であるPayPay(ペイペイ)は10月5日、バーコードを活用した実店舗でのスマホ決済サービス「PayPay」の提供をスタートした。
PayPayは事前に銀行口座からチャージした電子マネー(「PayPay」電子マネーまたは「Yahoo!マネー」)と、クレジットカードによる支払いの2種類を選択できることが特長。バーコードの読み取り方式についても、事業者側が掲示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る「ユーザースキャン」方式と、ユーザーがアプリに表示したバーコード(1次元バーコード、QRコード)を事業者側がレジなどで読み取る「ストアスキャン」方式の2タイプを提供する。
同サービスの提供開始にあたって、特典として新規登録ユーザーに500円相当のPayPay電子マネーを進呈。加盟店向けには本日より2021年9月末までの3年間、ユーザースキャン方式の決済手数料を無料とする。また今秋より提供開始予定の「Alipay」による決済の手数料も、2019年9月末までの期間は無料で提供するという。
なおPayPayのサービス開始に伴い、ヤフーが提供する「Yahoo!ウォレット」のスマホ決済サービスは近々終了する計画。今後はYahoo! JAPANのアプリからもPayPayを利用できるようになる予定だ。
PayPayでは「あらゆる小売店やサービス事業者、ユーザーにスマホ決済の利便性を提供し、日本全国どこでもキャッシュレスで買い物ができる世界を目指してまいります」としている。
同社はソフトバンクとヤフーが日本国内でキャッシュレス決済の普及を促進することを目的に今年6月に設立(当初はPayという社名だったが、7月より現在のPayPayへと変更している)。ソフトバンク・ビジョン・ファンドの出資先である、インドの決済サービス事業者Paytmとも連携してサービスを提供することでも話題を集めた。
なお11月に開催する「TechCrunch Tokyo 2018」にはPayPay代表取締役の中山一郎氏、PaytmとPayPayの主要人物であるハリンダー・タカール氏が登壇する。同社の戦略などについて掘り下げて話を聞く予定だ。