奇妙なタイミングだ。Salesforce(セールスフォース)は8月末、売上高50億ドル(約5230億円)、年換算では初の200億ドル(約2兆1000億円)というインパクトのある四半期決算を発表した翌日に従業員1000人のレイオフを明らかにした。この2つは注意を引くものだった。
同社のCEO兼共同創業者のMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏は9月18日、同社が今後6カ月で新たに4000人を、来年にかけて1万2000人を採用するとツイートの中で発表した。複数の要素が混ざっているメッセージのようだが、おそらくより必要としているエリアへのリソース再割り当てについて言っているのだろう。
マーク・ベニオフ:Salesforceは、今後6カ月間で4000人、、来年は1万2000人の仕事を追加する予定です。ソフトウェアの未来を定義する5万4000人の従業員を擁する強力なグループに参加してみませんか。セールスフォースは世界で最も急成長しているトップ5のエンタープライズソフトウェア企業です。jobs@salesforce.com @salesforcejobs
セールスフォースは雇用についてそれ以上のコメントはしなかったが、新型コロナウイルスの感染蔓延が顧客に影響をおよぼしているにもかかわらず、同社はかなり好調だ。先の四半期決算で同社は、一部の顧客が景気後退により支払いが困難になっているために売上高の成長は緩やかになるだろうとの見通しを示した(未訳記事)。
それゆえに、CRM巨大企業の同社が8月に四半期決算を発表したときに、状況をものともせずかなりの好成績だったことは驚きだった。同社は1000人のレイオフを明らかにしたが、対象者に社内で別のポジションを見つけるよう60日の猶予を与えると表明した。レイオフ対象となった従業員に新しい適切な仕事を提供し、従業員はさまざまなポジションから選ぶことができる。
レイオフ発表時の同社の従業員数は5万4000人で、レイオフする人数は全体の1.9%にあたる。来年1万2000人を採用すれば、来年の今頃の従業員数はおおよそ6万5000人になる。
画像クレジット: Ron Miller/TechCrunch
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)