Facebookの共同創業者のDustin Moskovitzと、Facebookの初期の従業員Justin Rosensteinによって創業されたエンタープライズSaaSのAsanaは、チームが何を行えば良いかの明確化を簡単にし、より生産的になる手助けをしてくれるワークフローとタスク管理アプリとして有名だ。しかし、本日、同社は新しいサービスを公開した。何をすればよいかをはっきりさせるだけではなく、実際にそれを行う手助けもしてくれるサービスだ。
Asanaが公開する新しいプロダクトの名前は「カスタムフィールド」だ。Asanaの情報管理機能に様々なデータ構造の視点をカスタマイズを通して取り込むことのできる、インターフェイスとアーキテクチャの名称だ。
これは正確にはどういう意味だろう?Asanaの説明によれば、たとえばこれまで運転手の採用を行ってきた企業は、これからはAsanaを使って実際の候補者に関するより詳細を追跡するためのフォームを作ること可能になる;マーケティングチームはより多くなプランから特定のキャンペーンへドリルダウンを行うことできる;エンジニアリングチームはカスタムフィールドを使ってバグの記録と追跡を行うことができ;そしてデザインチームはそれを使って大きなプロジェクトのより詳細な様子と進捗状況を見ることができるようになる。
インタフェースの目的は、ユーザーが情報を集めて統合し、それに対して構造的な問い合わせを行うことを助けることだが、新しいアーキテクチャの導入は、Asanaが利用者のより大きな活動の中心になろうと挑戦していることの証でもある。生産性をカバーするだけではなく、情報の収集と管理を提供すること、すなわち今日の基本的なスプレッドシートの利用法を越えた、本質的に情報を見るための動的でより優れた方法を提供することである。
カスタムフィールドは、本日Asanaのプレミアムサービスの一部として発表された、そして来月には様々な業務と業種をカバーする数多くのテンプレートを投入する予定だ。(ただし有料のプレミアムサービスとして。Asanaの基本機能は15人までのチームでは無料で利用することができる、それ以上の場合には月額1人あたり8.33ドルからスタートしてスケールに応じて支払うことになる)。
同社はまた、そのAPIにカスタムフィールドを統合する予定だ。個人的には、これはこのニュースのより興味深い側面の1つだと思う:これが意味することは、理論的には、Asanaの情報にアクセスする新しいアプリケーションを作ることができることを意味する、簡単に情報を集めて構造化することのできる顧客向けのツールでも、Google Formsのような既存のプロダクトから、Asanaのリッチなデータを利用することができる。
本日発表されたばかりの新機能は、これまでAsanaが行った最大のアップデートである。ビジネスを次のレベルへ持ち上げるために、3月に同社が行った6億ドルの評価を受け5000万ドルを調達した重要なラウンドの直後に、このアップデートは行われた。興味深いことに、同社はその時でも既にこの新しいサービスに関わる観点をずっとテストしていたのだ。
皮肉なことに、Asanaが2009年頃からカスタムフォームなしでやってきたことを考えると、今週Asanaのサンフランシスコオフィスで会ったRosensteinから聞いたことは興味深い。それは顧客から「最も多く寄せられた要望」だったということだ。「彼らはみな、作成した特定のものを追跡する能力を求めて来ました」。
彼は説明の中で、これは「当初からのビジョンの一部だった」が、追加するのには時間がかかってしまったと述べた。なぜなら良いタスクマネジメントツールを作るためのより基本的な挑戦は、想像以上に大変なことだったからだ。
カスタムフィールドの導入は、このスタートアップにとって重大な拡張である一方、Salesforce、Microsoft、Googleその他の、様々な階層をカバーするクラウドベースのエンタープライズインフォメーションマネジメント製品の企業に対する、挑戦状ともなる。
カスタムフィールドは(少なくとも当初は)有料ユーザーのみに提供されるが、それはAsanaがビジネスユーザーの多くから収益を挙げたいとの考えからである。(今日では、Asanaは有料顧客として13000アカウントを数えるが、何千もの利用者も無料で使っている)。
同社はまた、異なるクラスのユーザを視野にいれたトレーニングを施している。今日では、プロジェクトを管理するためにAsanaのプラットフォームを利用している、沢山の小さいチームと、中小企業が存在している。しかし同社は、もっと大きな企業に採用されることを望んでいる、数十人ではなく数千人を扱う規模のビジネスが対象だ。1000人を超える規模の採用数が過去6ヶ月で倍増したということに触れただけで、Asanaはどれだけの数の大企業が、現在利用しているかに関しては開示しなかった。
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(翻訳:Sako)