タッチ画面でペイントとドローができる新アプリの名前はAdobe Frescoと判明

近くリリースされるペイント&ドローアプリの正式名称がAdobe Frescoとなることが発表された。 湿った漆喰の上に顔料ですばやく描くフレスコ画技法から取った名前だという。Adobe(アドビ)によれば、即興的でクリエーティブなインスピレーションを活かすアプリだ。

このソフトはProject Geminiというコードネームでしばらく前から開発が進められており、2018年のAdobe Maxカンファレンスで最初の発表が行われた。iPadアプリが最初のプロダクトとなり、続いてタッチやスタイラスの利用が可能な他のデバイス向けのバージョンが出る。

Frescoは水彩画、油絵などクリエーターがメディアの表面にタッチして製作する画法をデジタル化するのが狙いだ。Frescoで用いられるツールはライブブラシ(Live Brushes)と呼ばれる。

2017年からアドビに所属するアーティストであるKyle Webster(カイル・ウェブスター)氏が製作したPhotoshop用ブラシも利用できる。ベクターグラフィックスのファン向けにFrescoにはベクターブラシも用意されている。ライブブラシがピクセルベースであるのに対してベクターブラシは方向と長さを持った幾何学的な線を作り出すため、サイズを任意に変化させることができる。

Frescoにはレイヤー機能も含まれており、重ね合わせやマスキングも簡単にできる。成果物はPhotoshopで編集できる。Illustratorにエクスポートする場合はPDFで書き出す必要がある。

アドビは「近く」というだけで具体的なリリース期日は明かさなかった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

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TechCrunch Japan

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