サウスカロライナ州クレムゾン大学(Clemson University)の研究者たちが、タツノオトシゴの長くてカールした尾からヒントを得たロボットを作った。タツノオトシゴの尾は、“断面が正方形の角柱が骨状板で囲まれ、それが関節でつながっている”、というユニークな構造だ。ほかの動物の尾は単純な円筒状なので、簡単につぶれてしまう。
研究者たちは、こう書いている:
角柱状の尾骨は円柱状のものよりも、衝撃に対して強くて弾性があり、変形に対する回復力がある。角柱タイプはひねりによる変形量が円柱タイプの半分ほどであるためダメージが少なく、物を握る場合のコントロールが良い。どちらのタイプも最大で約90度は曲がるが、円柱タイプの方が曲がりはやや大きい。
Porterによると、タツノオトシゴの尾は新しい形の装甲のヒントを与える。また災害時の救助ロボットは陸上を蛇のように移動し、狭いスペースにも入り込めると思われる。
蛇を生体模倣したロボットは市場にかなり出回っているが、このタツノオトシゴロボットは折りたたまれても基本的な構造性を失わないと思われる。ハンマーで強打された場合、筒状の設計なら折れてしまうだろうが、タッちゃんは耐えるだろう。