ダイバーシティに特化したHarlem Capitalが約148億円調達

Harlem Capitalは2回目のファンドで目標の1億ドル(約110億円)と当初の上限となる1億2500万ドル(約140億円)をはるかに上回る、1億3400万ドル(約148億円)を調達したと発表した。

Harlem Capitalは2015年に、マネージングパートナーのHenri Pierre-Jacques(アンリ・ピエール-ジャック)氏とJarrid Tingle(ジャリッド・ティングル)氏によって設立された。多様なバックグラウンドを持つ創業者に投資することを目的としたエンジェルシンジケートとしてスタートし、2019年末に4000万ドル(約44億円)規模の最初のVCファンドを発表した。投資先にはeコマース企業のPangaea、CashDrop、Malomo、Repeat、ウェルネス・スタートアップのWellory、Expectful、Wagmo、Shineなどが含まれる。

Harlem Capitalは最初の4000万ドルのすべてをまだ投資していない。同社はFund Iからさらに5つの投資を行うことを目標にしていると伝えている。Harlem CapitalのFund Iに含まれるポートフォリオ企業の61%は黒人かラテン系の役員が率いており、43%は女性が独占的に率いている。同社はニューヨーク市のハーレム地区で設立されたが、全米のスタートアップに投資している。

一方、Fund IIではポストプロダクト企業へのシードステージ投資に焦点を移しており、75万ドル(約8300万円)から150万ドル(約1億7000万円)を投資し、10%以上の株式取得を目指している。同社は業界にとらわれず、消費者向けおよび企業向けの技術に焦点を当てるとしている。また、ファンドが出資する創業者たちがキャリーの1%を分け合う 「カルチャーキャリー」 というアイデアも導入し、基本的にはファンドの利益とお互いの成功に出資することになる。

多様性への焦点はFund IIに投資したリミテッドパートナー(LP)にまでおよび、LPの42%は女性または有色人種である。

「私たちは多様な創業者を何世代にもわたって支援するための制度と、プラットフォームを構築することに注力しています」と、マネージングパートナーのピエール-ジャック氏は声明で述べている。「Fund IIは我々のミッションに一歩近づきましたが、仕事と旅はまだ続いています。私たちはユニークな問題に取り組むさらに多くの多様な創業者に、より多くの資本とリソースを提供できることを楽しみにしています」と述べている。

またHarlem Capitalは先にBrandon Bryant(ブランドン・ブライアント)氏をパートナーに、Gabby Cazeau(ギャビー・カゾー)氏とKelly Goldstein(ケリー・ゴールドスタイン)氏をプリンシパルに昇格させたことも発表した。

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カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:Harlem Capital資金調達

画像クレジット:Harlem Capital

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(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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