人工知能に関するニュースを報じるメディア「AINOW」は、2月12日にチャットボット系サービスをまとめたカオスマップ(2019年版)を公開した。掲載数は国内外の合計で81サービス。
同カオスマップでは、チャットボットサービスをログ型、選択型、辞書型、選択肢型&辞書型の4つのタイプに分類。各分類の説明は以下の通りだ。
- ログ型:ユーザーが入力した文章を解釈して返答する。会話ログを学習するので、より精度が高いチャットボットの開発ができる。
- 選択肢型:選択式回答のため、ユーザーはあらかじめ設定したシナリオ通りに利用することができる。
- 辞書型:登録された単語に対応する回答を返す。ユーザーは自由記述式で回答することができる。
- 選択肢型&辞書型:選択肢型と辞書型の両方を利用することができる。
この分類で分けたところ、最多のサービス数となったのは問い合わせやWEB接客サービスに多くりようされる辞書型チャットボットだった(35件)。高度な自然言語処理分析が必要なログ型チャットボットは、そうでない選択肢型、辞書型にくらべてサービス数が少ないことが分かる。
ユーザーがチャットボットに求めるのが果たして「限りなく人間に近い自然な会話」なのか、という問題提起はよくされるが、少なくとも現状ではログ型のチャットボットの数は少ないみたいだ。