5月11日、Tesla(テスラ)CEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、アラメダ郡の外出禁止令を無視して、カリフォルニア州フリーモントの工場で生産を再開したと語った。
マスク氏は同日午後のツイートで、自分は「ラインにいる」と言い、テスラがModel X、Model S、Model 3、およびModel Yを作っている工場の組立ラインを指した。そして、「もし誰かが逮捕されるなら、私だけにしてほしい」と付け加えた。
マスク氏の行動は、数日前のTwitterでの爆弾発言や訴訟に続くもので、すべてはアラメダ郡当局に同社の工場再開を認めさせるための圧力が目的だ。
アラメダ郡、フリーモント市、および本件を管轄するフリーモント警察署はいまもテスラと交渉を続けている、とアラメダ郡保安官事務所広報官のRay Kelly(レイ・ケリー)軍曹がTechCrunchに語った。
テスラとマスク氏はコメント要求に応じなかった。
5月9日にテスラはアラメダ郡に差止請求の訴訟を起こした。同社の操業再開を阻止する命令を無効化すたるためだ。その日の夜、同社は37ページの文書からなる作業再開計画を発行し、従業員の安全を守り、新型コロナによる感染拡大を防ぎながら生産を再開する同社の意向を説明した。
同社は、カリフォルニア州Gavin Newsom(ギャビン・ニューサム)知事が工場の操業再開を認める指導を行ったことを受け、再開計画の一環として8日に工場労働者の約30%を戻す計画だった。しかし、知事の指導には、地方自治会がより厳格なルールを制定する可能性があることが警告されていた。アラメダ郡は、ベイエリアの各郡と同様に外出禁止令を5月末まで延長している。命令は改訂され一部の制約が緩和された。しかし、製造業に対する命令は解除されていない。
11日、ニューサム知事は恒例の新型コロナウイルス(COVID-19)説明会の席上、テスラとマスク氏への支援を表明し、アラメダ郡と同社の問題は数日以内に解決することを信じていると語った。
「私は長年アーリーアダプターやテクノロジーの強い支持者であり、テスラだけでなく創業者のことも何年も何年も前から知っている」とニューサム氏は語った。「彼らのテクノロジー、彼らのイノベーション精神、そして彼らのリーダーシップには強い尊敬の念を持っている。そしてこの郡レベルの問題にアラメダ郡とテスラとともに取り組むことで、数日のうちに解決できることを大いに期待している」。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )