テスラがソーラーのレンタルで再生可能エネルギー事業を強化

Tesla(テスラ)は、不振の再生可能エネルギー事業に活を入れるべく、新たなソーラーパワー・レンタルプログラムを売り込んでいる。

一時はSolarCity社経由の販売で全米最大級の再生可能エネルギー事業者だったTeslaは、3年前のSolarCity買収以来著しくシェアを落としている。第2四半期にTeslaが設置した新規ソーラーシステムは、わずか29MW(メガワット)だったのに対して、消費者向けソーラー事業ナンバー1、2のSunRunVivint Solarは、それぞれ103MWと56MWのソーラーシステムを設置した。

これはCEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏は米国時間8月18日午前に、Twitterで新たなソーラーレンタルプログラムを発表した理由のひとつに違いない。

マスク氏によると、新プログラムはエネルギーコストの高い州に住む人たちにとって「我が家にお札工場があるようなもの」だという。「買うほうがもっといいが、レンタルオプションは経済性がわかりやすい」とマスク氏は強く推した。

SunRunとVivintがいずれも工務店やHome Depot、BJ’s Wholesale、Costco、Sam’s Clubなどの小売業と提携して顧客を獲得しているのに対して、Teslaは訪問販売をやめ、Home Depotとの提携も解消した。今後同社はソーラーシステムの販売をほぼ全面的に直販に依存していくとともに、かつてSolarCityが実に効果的に利用していた頭金不要のリースモデルも取りやめる。

新たなプログラムでTeslaは、小規模システムを65ドルから最大規模システムを195ドルでレンタルする。契約に必要なのは100ドルのみで全額返金可能。Teslaによると、契約はいつでも解約可能だが、システム設置後は取り外し費用として1500ドルかかる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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