デザインをコードに変換するプラットフォームを提供しているAnima(アニマ)は、米国時間9月1日、1,000万ドル(約10億9900万円)のシリーズA資金調達を完了したことを発表した。このラウンドは、MizMaa Ventures(ミズマー・ベンチャーズ)がリードし、INcapital(インキャピタル)とHetz Ventures(ヘッツ・ベンチャーズ)が参加した。
私たちは、昨年までブートストラップで運営されていたAnimaをしばらくの間、追ってきた。
このスタートアップは、ボトムアップ式のアプローチや、ローコード/ノーコードの人気など、コーディングにおける現在のトレンドを指標にしている。
その仕組みはこうだ。
ほとんどの開発者は、デザイン要素をコードに変換するのに膨大な時間を費やしている。しかし、この作業は、アプリやウェブサイト、プラットフォームなどを実際に動かすコードを書くことほどワクワクする仕事ではない。
そこでAnimaを使うと、デザイナーがFigmaからアップロードした要素やデザインが、React、Vue.js、HTML、CSS、Sassをサポートした高品質なコードに自動的に変換される。また、デザイナーは自分の作品のプロトタイプをAnimaの中で作成することができ、静的な外観だけでなく、動きまでシステムで処理することができる。
共同設立者のAvishay Cohen(アビシャ・コーエン)氏とMichal Cohen(ミシェル・コーエン)氏、そしてOr Arbel(オア・アーベル:アプリYoを開発した輝かしい時代から聞き覚えのある名前かもしれない)は、資金をどのように使うか明確なビジョンを持っている。チームの規模を3倍にすると同時に、Figma、SketchなどのプラットフォームやGitHubとの統合を進め、Anima自体が効果的に機能し、デザイナーや開発者がこれらの要素をすでに存在しているプラットフォームから引き継ぐことができるようにすることを計画している。
サービス配信に関しては、Animaはそのボトムアップ型のアプローチを最大限に活用している。デザイナーは誰でも無料でAnimaに登録でき、現在60万人以上のユーザーが登録している。これは、2020年10月のユーザー数がおよそ30万人だったことと比較すると、大きな差だ。アビシャ・コーエン氏は、アクティブユーザーも増加しており、1年前には1万人だったプラットフォームの月間アクティブユーザー数が、現在は8万人であることを明かした。
さらにコーエン夫妻は、無料ユーザーの5%以上が有料ユーザーに転換し、有料アカウントの15%が、有料ユーザーになってから1~2カ月の間にチームに有機的に拡大していると説明した。共同創業者たちによると、今回の資金調達を機に、ビジネスの次の段階である企業用アカウントの依頼をすでに受けているという。
アーベル氏はTechCrunchに対し、いまの最大の課題は、リモートでの雇用であり、Animaにとってのその答えは、世界規模で人材を探すことであったと述べている。コーエン夫妻は、ハイパースケーリングを行い、1年間でチームを4人から30人に増やし、採用を続けるとし、企業文化を維持・育てるのが課題であると付け加えた。
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