デルタ航空はAIを悪天候時の運用に役立てる

米国時間1月7日、デルタ航空はCESでの初の講演で、天候が荒れて安全な運航が難しくなった場合にAIを活用してスマートな決定を下すのに役立てる新たなシステムを発表した。同社は旅客航空業界では初めて、運用の全面的なデジタルシミュレーションを構築し、この新しいシステムで特定の状況において乗客の混乱を最小限に抑えるのに最適な方法を提示する。

画像:Alex Tai/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

最高の条件のときでも航空会社を運営するロジスティクスがおそろしく複雑であることは言うまでもない。悪天候になれば航空会社のスタッフは、機材を交換してスケジュールを守る方法を見つけ、連邦航空局の規定勤務時間内で搭乗できる乗務員を確保し、乗客が乗り継ぎできるようにしなくてはならない。

デルタ航空オペレーションおよびカスタマーセンター担当シニアバイスプレジデントのErik Snell(エリック・スネル)氏は次のように語った。「お客様は、天候が良くても悪くても目的地まで安全に時間通りに到着できることを期待している。そこで我々は裏側で動いている多くのツールに機械学習プラットフォームを導入して、最も厳しい条件であってもデルタ航空の8万人以上のスタッフがさらに素早く効果的に問題を解決できるようにしている」。

ユナイテッド航空は最近、ConnectionSaverというツールを発表した。これは問題が発生した際にすべての乗客が乗り継ぎできるように飛行機を数分間ゲートに止めておく判断を地上スタッフが適切に下せるよう支援するツールだ。しかしデルタ航空の新しいツールは運用全体をモデリングすることでさらに一歩先へ行っている。

デルタ航空によれば、新しいプラットフォームは今年の春にオンラインになり、現在のAIシステムがたいがいそうであるように、現実のデータを取り込むことで時間をかけて賢くなっていく。デルタ航空の運用シミュレーションが組み込まれているので、どのような決定がより良い結果になったかを後から検討するツールも利用できるようになる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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