データサイエンティストコミュニティ「Nishika」が8300万円を調達、特化型求人メディアも

データサイエンティストコミュニティ「Nishika」が8300万円を調達、特化型求人メディアも

データサイエンティストコミュニティ「Nishika」運営のNishikaは11月13日、第三者割当増資および金融機関からの借入による総額8300万円の資金調達を発表した。引受先はサイバーエージェント・キャピタル、G-STARTUPファンド(グロービス)、シナモンのCAIO堀田創氏など。

また、AI人材やデータサイエンティストに特化した求人メディア「Nishika Connect」の2020年10月ローンチを明らかにした。

今回の資金調達により、プロダクト開発と人材採用を進め、ユーザー体験の向上、サービス認知の向上、新規事業の開発を加速させる。

Nishika ConnectはAI人材・データサイエンティストの就職・転職に特化した求人メディア。世界的に課題となっているAI人材・データサイエンティストの人材不足を解決することを目的に、2020年10月にβ版がローンチした。データサイエンティストコミュニティ「Nishika」が8300万円を調達、特化型求人メディアも

NishikaはデータサイエンスやAIの力により企業の経営課題を解決することを目的として2019年5月に設立。2019年11月のサービスローンチ以降、累計で1600人以上のユーザーが同社コンペティションに参加しているという。ユーザーの半数以上が20代であり、30代までを含めると9割を占めるなど、若年層が中心としている。

2020年3月にはAIやデータサイエンスに関する疑問を解決するQ&Aフォーラムを実装するなど、データサイエンティストコミュニティの活性化と企業のAI活用・DXの推進に貢献している。

同社のデータサイエンスコンペティションは、数百人のデータサイエンティストがAIモデルの精度を競うという大会で、これまでのコンペ開催実績は6回。期間は2〜3ヵ月間に渡り実施されることが一般的であり、最終的に最高精度を達成した機械学習モデル(AIモデル)を開発したデータサイエンティストが優勝となり、賞金を受け取れる。コンペのホスト企業は、自社データに最適化する形で優勝者が開発した独自AIモデルを自社システムに実装することが可能になる。

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カテゴリー: 人工知能・AI
タグ: Nishika資金調達(用語)日本

投稿者:

TechCrunch Japan

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