これからは、ハードウェアのオープン化が進む。それは必然だ。データセンターのハードウェアも、例外ではない。Tim O’ReillyがOpen Compute Summitで述べたように、データセンターがインターネットのイノベーションのペースに対応できるためには、データセンターにもイノベーションが必要だ。その最初のステップはハードウェアをオープンにして、そこを流れるデータの量や速度に合わせて誰もが楽に確実に調整やハッキングができるようにすることだ。
Facebookのハードウェアデザインとサプライチェーン担当VP Frank Frankovskyは、Open Compute Projectを推進しているスタッフの一人だ。彼によると、Facebookはそのデータセンターを完全に内製することもできた。しかし、データセンターの設計をオープンにした方が、確実にイノベーションのペースが上がる。Facebookだけでなく、市場全体において。
ただしイノベーションのペースを左右する重要な要因は、人びとがどれだけ密につながっているかだ。結びつきを強めるためのデバイスの革新も、これからますます必要である。そしてデータセンターは、それらのためのハブになるべきものだ。
先週Open Compute Summitの会場でFrankovskyをつかまえ、即席のインタビューをした。彼の話を聞くと、オープンなハードウェアというものがどういうものか、よく理解できる。またハードウェアのオープン化を支える各種のオープンソースプロジェクトも勃興しており、この新しいオープンソース運動に関する信号は、需要側だけでなく供給側にも届きつつある。