Lookerはデータ・ビジュアライゼーションとビジネス・インテリジェンス領域のスタートアップだ。本日はLookerのデータをSlackのやりとりの中に直接挿入する新たな機能を発表した。別のプログラムにアクセスしたりせずともこの機能を使用できる。
この新ツールの名前は「Looker Slack Bot」といって、Slackボットの技術を活用している。このツールでは、一緒に働く人たちとSlackでやりとりする中で、それに関連するデータを見ることができるようにするものだ。カスタマーの更新時期など単純なテキストで返信が欲しい場合もあるだろうが、カスタマーのプロダクト利用率の変化といったより複雑な質問には表やグラフが欲しい場合もある。
これがビジネス・インテリジェンス領域の人にとって重要な機能なのは、ユーザーはその場でデータを確認することを求めているからだ。状況に合った形でデータを確認する方法を提供することは重要な差別化につながると、LookerのCEOであるFrank BienはTechCrunchに話す。
「人々はビジネス・インテリジェンスを古いインターフェイスで使用していましたが、彼らは自分たちが仕事している所からデータを使いたいと考えていました。ユーザー・インターフェイスのデザインでは、人々は会話をしたいことを示しています。Slackは人々は協力して仕事をしたい思いがあったから成長しました。データもそのやりとりの一環にあるべきです」と彼は話す。
ユーザーはSlack内でLookerに指示を出すことができる。独自の指示もSlackの定番のスラッシュ(/)を使って行うことができる。例えば/Looker usage [Customer name]と入力すると、特定のカスタマーの利用状況が分かる。
さらに、Looker Slack Botは企業ユーザーが自分たちがどのようにデータを使っているかという状況を振り返ることができ、これはとても価値のあることとBienは言う。「どのようにデータが使われているかその文脈まで分かります。どのようなやりとりが行われ、何故そのデータが必要で、そのデータを見た後にどのようなアクションを取ったかまで把握することができます」と言う。
Looker Slack Botは、サービスがユーザーにとって使用している複数プログラムを切り替えることなく必要な情報を入手できるように変わっている、大きなトレンドに沿うものだ。Slackは、Bot開発ツールのアプローチでその代表的なサービスとなった。ボットを通じて、Slackに様々な情報を表示することができる。Lookerはユーザーにとって自社が提供するデータの利便性を高めたいと考えている。今回の施策は、ユーザーに別の方法でデータにアクセスする道を与えた。
Looker Slack BotはLookerのカスタマーなら無料で使用できる。
Crunchbaseのデータによると、Lookerは4回の資金調達ラウンドで、総額9600万ドルを調達している。直近のラウンドは1月に行った4800万ドルの調達だ。
Slack Your Data with the Lookerbot from Looker on Vimeo.
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