日本生命グループでスタートアップ投資行うニッセイ・キャピタルは1月25日、同社のアクセラレータープログラム「50M」の第2期採択企業のデモデイを開催した。ステルスのため事業内容が非公開の企業もあるが、全体的には、toC領域に挑戦するスタートアップが多かった印象だ。
50Mは創業前、または創業間もないスタートアップ企業を発掘、育成する、約6ヵ月間の起業家支援プログラム。事業の立ち上げを支援し、「特に優秀な企業に対して業界最大となる5000万円の投資を行う」。ニッセイ・キャピタルは50Mの卒業生にたいしても追加投資する可能性を明言しており、同社いわく、1社あたり最大30億円程度の出資が可能だ。
第2期プログラムは、2018年7月にキックオフ。各期開催されるデモデイは、採択企業がプログラムによって成長した姿を披露する場だ。今回のプログラム採択企業と、各社のビジネス概要は以下のとおり。
- nendo(ネンド):様々なビジネスマンのキャリア履歴を可視化し一元化したサービス「キャリアツリー」開発。
- HYPE(ハイプ):Y Combinatorのような音楽業界のエコシステムの構築を目指す。
- better(ベター):相続税申告サービス「better相続」を運営。相続問題のない社会の実現を目指す。
- Unframe(アンフレーム):中国の消費者に向け海外の出品者が「世界中のブランド」を届けられる、CtoCのショッピングプラットフォームを開発。
- TrustHub(トラストハブ):事業内容はステルスのため、非公開。
- drips(ドリップス):歯科矯正のD2C、Hanaraviを展開。
- ANTWAY(アントウェイ):共働き世帯向けフードデリバリー サービス「つくりおき.jp」を提供。
- Activated Trigger(アクティベイティッド・トリガー):事業内容はステルスのため、非公開。
各社、10分ほどのプレゼンテーションを行なった後に、審査員の質問に最大で20分ほど答えた。審査員賞で見事に最優秀賞を獲得したのはTrustHub。第2位はbetter、第3位はdripsと続いた。オーディエンス賞は1位をTrustHub、2位をANTWAY、3位をbetterが獲得した。TrustHubはステルスのため、事業内容は残念ながら非公開。ヒントが欲しい人はサイトをチェックしてみてほしい。
50Mの1期生には、TechCrunch Japan主催の年次イベント「TechCrunch Tokyo 2017」ファイナリストでIoTけん玉「DENDAMA」を会社つするAXELLや、「TechCrunch Tokyo 2018」ファイナリストで置き配バッグ「OKIPPA」を展開するYper、そして「TechCrunch Tokyo 2019」ファイナリストで法人向けウォレットサービス「paild」開発のHandiiが含まれる。