ターゲットが自社のネットワークにハッカーの侵入を許し何百万の顧客のクレジットカード番号が盗まれた時のことを覚えているだろうか。それもよりによって、ターゲットの契約する空調管理会社のシステムを通じての侵入だったのだ。
Veriflow Systemsというスタートアップは、まさにこのような事態を未然に防ぐことを目標に掲げ、シリーズAのラウンドで820万ドルの資金を調達した。同社のウリは「数学的ネットワーク認証」と呼ばれるテクノロジーだ。
簡単に言えば、同社のシステムはセキュリティーとネットワーク運営の専門家に彼らのネットワークの構成を地図として提供し、さらには設定や装置の変更が実際にどのような影響を与えるのかを、それらが実装される前にモデル化する。
そういったモデル化により、どこにセキュリティーホールが開き、その他の問題が起こり得るかが明らかになる。それらの問題は放置すれば予期せぬネットワークの停止やパフォーマンスの低下を引き起こす。
Menlo VenturesがシリーズAではリードを務め、以前から投資しているNew Enterprise Associatesが今回も参加した。
以前、VeriflowはNEA、全米科学財団、米国国防省から290万ドルの資金を得ていた。
同社はすでに製品を販売しており顧客の中には他の政府機関のオフィスが含まれるが、それ以上の詳細を明らかにする許可は下りなかった。
Menlo Venturesのマネージングディレクターである Matt Murphyによると、「今日ネットワークはかなり不透明で、我々がインフラでのコンピュータ、ストレージやアプリケーションのレベルで実現している監視および可視性をネットワークで実現することは難しいのが現状です」
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(翻訳:Tsubouchi)